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2-24 queen

暗い大聖堂の中心で、ティアはそれを振り回していた。
短い棒が淡く光る度に出てくる光球が、目標に向かって絶えず光線を放っていた。

「エスクチカ・ヨ・ワテウス!」

背後から近寄ってきていたそれを見ることなく手に持っている棒で切り裂く。
その一瞬に見えたのは切り裂かれる人型の何かが棒から伸びた光で出来た何かだった。
その存在をティアはこう呼ぶ。
グール、と。
しかしそれは一般的なゾンビの上位存在であるグールと異なっていた。
そもそも根本的にその在り方が違うのだ。
闇に潜む彼らは知性をもってティアの間合いに不用意に近づくことは決してしない。

「弱いくせにちょこまかと・・・・・・・・・!」

柱を上手いこと盾にしながら避けるグールに悪態をつくがグールは戦う気がないのかひたすら逃げてばっかりだ。

「・・・・・・・・・」

ワラワラと大聖堂の出入り口の扉へ我先にと向かっていく姿にティアの頬が痙攣した。
こいつら、まさか逃げる気じゃねぇだろうなぁ?

バンッ!

・・・・・・・・・そのまさかだった。
扉を開けたグールはやってられるかと言わんばかりに大聖堂から逃げていった。
青筋を浮かべたティアは手に持ったそれを一振りして呟いた。

「・・・・・・・・・イエソ・ヌウノ」

振られた棒の軌跡に淡く残る残光から黒い子猫が出てきた。
子猫は地面にシュタッと着地すると振り返っていった。

『逃げたようだねティうわぁ!?いくらなんでも聖杖で叩かれるとおれっち死ぬぜ!?』

「うるさい」

『にゃわぁっ!?』

当然の抗議を言おうとした子猫だが、棒のようなもの、聖杖を避けたところでティアに蹴り飛ばされた。

「あたい、結界張っとけって言ったよね?」

『にゃ、にゃあ。不愉快だよティア!我輩はちゃんと結界を・・・・・・・・・』

「へぇ?・・・・・・・・・猫の丸焼きにされたい?それとも三味線?」

『にゃ!?わ、我輩は猫じゃない!誇り高きロキの眷族!その名も・・・・・・・・・』

「黙れ腐れ猫」

『ひ、ひどい。あんまりにゃ!』

それでも抗議してくるその猫にティアは表情を無くし

「オズ・ソロキ・ツブ」

『ひぃ!?ちょ、調子乗ってすいませんでしたぁ!』








「何々?魔法少女と名乗る人物、大聖堂で暴れる?・・・・・・・・・なんだこれは?」

「私も分かりませんね。どうやら逃げたようですが」

朝、新聞を読んでいたファルが視線で聞いてみるがジーナも知らないらしい。

「魔法少女ねぇ・・・・・・・・・いずれにせよ、まっとうな人物でないことは確かだね」
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