2-23 暴走→kiss
『あ、ありのまま 今 起った事を話すぜ!
おれが引き上げようと思ったら、いつのまにかファルがエロ魔人と化していた。
な・・・・・・・・・何を言ってるかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった・・・・・・・・。
頭がどうにかなりそうだったぜ。酒乱だとか精神高揚薬だとか、そんなチャチなもんじゃねぇ。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ』
(後日談のギルのコメントより抜粋)
それから無難に一気飲みしたりなんやらしたりで時間が過ぎ、その時事件は起った。
皆王様ゲームに飽き始めてお開きムードを漂っていた頃だった。
最初はテンションが高かったトナ校長も今では若干低くなっている。
「王様だーれだ、なの」
「・・・・・・・・・」
無言で手をあげたファルが顎に手を置いて考える動作をし、各々の面子はそれを待った。
そしてファルは言った。
「一番が二番にキスをする」
「ブッ!?」
不幸にも水を飲んでいたギルがそれを噴出し、かけられたアレスも反応がない。
「・・・・・・・・・ファル?」
「なに?」
「・・・・・・・・・どうしたんだ?」
ギルが聞いてみるが、ファルは何を言っているのか分からないと言いたげに首を傾げた。
「あの・・・・・・・・・ファルさん?大丈夫ですか?」
「ロロ。一番なんだから早くトナ校長にキスを」
「番号分かってて言ったんですか!?ってトナ校長も腰をクネクネしないでください!」
まさか最初に暴走したのはファルだとはギルも思わなかった。
普段のファルは良識ある人物だ。
・・・・・・・・・普段?
「ファル何飲んでるんだ?」
「え?酒だけど」
「酒かよ!?ていうかお前未成年だろうがっ!」
「大丈夫だ。これでも僕は3千歳くらいだし」
「嘘つけっ!というかそれ人間の年齢じゃないだろ!?」
「・・・・・・・・・チッ」
「あ、舌打ちしただろ今」
「ちょっとギル・・・・・・・・・」
半分漫才とかしていたその状況を止めるべくロロは口を開いたが、その瞬間ファルの顔が邪悪に染まった。
・・・・・・・・環境で悪人になっただと?ちがうね!!こいつは生まれついての悪だッ!
「4番が6番にキスをする。ディープで」
「「はああああああ!?」」
もちろん叫び声を上げる当事者。
というかパワーアップしている。
「ま、待てよなんで俺がロロと」
「ちょっと待ちなさいよ。それどういう意味よ!?」
ロロも一緒に抗議してくれるのだが、周囲は面白がり───
「これぞ王様ゲームの醍醐味っちゅうわけやな」
「うんうん。あたいもこういうの大好きだねぇ」
「そこ!何納得みたいな声出してんの!ってか最初はジーナとトナ校長でしょ!?命令変更は違反よ!」
「・・・・・・・・・お姉さま」
我が身可愛さに自分を売るロロの姿に若干複雑な感情を抱きつつ次にギルを見る。
その視線に気付いたギルと目が合うが、鼻で哂ってやった。
「なんで!?」
「ハァ・・・・・・トナ校長。こっちきてください」
「わ、私の唇を奪うっていうの!?」
「・・・・・・・・・ええ。ありていに言えばそうですね」
否定するのも面倒になったのかトナ校長の元へ歩くがそれと同じくらいトナ校長は後ろへ下がった。
「シチュエーションとしては楽しいの。でもそれを私がするっていうのはどうかと思うの」
「私も不本意なんです。覚悟してください。こうなったファルさんは・・・・・・・・・」
何を思い出したのか若干涙目になったジーナに一瞬動きを止めたトナ校長だが、それがいけなかった。
『フォトンフィター』
「なの!?」
「失礼します」
トナ校長の足元を何かに束縛され、それを見ようと下を見たら目の前にジーナの顔があった。
反応する間もなく顔をがっちりと固定され、唇が近づけられた。
ズキュウウウウゥゥン!!!
「な・・・・・・・なの」
「・・・・・・・・・気分が悪いですね」
「なの!?奪っておいてなんて酷いの!?」
「好きで奪ったわけではないので」
「飽きたらポイなの!?」
「この場合はそもそも興味がないので遊びですね」
「さらに酷いの!慰謝料を要求す『この点はでねぇよ!』・・・・・・・・・なの?」
トナ校長の腕輪から着信音が鳴り、さっと操作して出てきた文字に嫌そうな顔をした。
「・・・・・・・・・何なの?」
『何なの、じゃないですよ。例の試作機、運用テストは自分でするって言ってたじゃないですか』
「なの!?か、完成したの!?」
『・・・・・・・・・ええ。真に遺憾ながら』
「こうしてはいられないの!アデューなの!」
トタトタとコミカルな音を残しながら去っていくトナ校長。
しばらくしてファルが口を開いた。
「・・・・・・・・・ひょっとしてトナ校長のぶんって僕らが払うの?」
「「・・・・・・・・はっ!?」」
おれが引き上げようと思ったら、いつのまにかファルがエロ魔人と化していた。
な・・・・・・・・・何を言ってるかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった・・・・・・・・。
頭がどうにかなりそうだったぜ。酒乱だとか精神高揚薬だとか、そんなチャチなもんじゃねぇ。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ』
(後日談のギルのコメントより抜粋)
それから無難に一気飲みしたりなんやらしたりで時間が過ぎ、その時事件は起った。
皆王様ゲームに飽き始めてお開きムードを漂っていた頃だった。
最初はテンションが高かったトナ校長も今では若干低くなっている。
「王様だーれだ、なの」
「・・・・・・・・・」
無言で手をあげたファルが顎に手を置いて考える動作をし、各々の面子はそれを待った。
そしてファルは言った。
「一番が二番にキスをする」
「ブッ!?」
不幸にも水を飲んでいたギルがそれを噴出し、かけられたアレスも反応がない。
「・・・・・・・・・ファル?」
「なに?」
「・・・・・・・・・どうしたんだ?」
ギルが聞いてみるが、ファルは何を言っているのか分からないと言いたげに首を傾げた。
「あの・・・・・・・・・ファルさん?大丈夫ですか?」
「ロロ。一番なんだから早くトナ校長にキスを」
「番号分かってて言ったんですか!?ってトナ校長も腰をクネクネしないでください!」
まさか最初に暴走したのはファルだとはギルも思わなかった。
普段のファルは良識ある人物だ。
・・・・・・・・・普段?
「ファル何飲んでるんだ?」
「え?酒だけど」
「酒かよ!?ていうかお前未成年だろうがっ!」
「大丈夫だ。これでも僕は3千歳くらいだし」
「嘘つけっ!というかそれ人間の年齢じゃないだろ!?」
「・・・・・・・・・チッ」
「あ、舌打ちしただろ今」
「ちょっとギル・・・・・・・・・」
半分漫才とかしていたその状況を止めるべくロロは口を開いたが、その瞬間ファルの顔が邪悪に染まった。
・・・・・・・・環境で悪人になっただと?ちがうね!!こいつは生まれついての悪だッ!
「4番が6番にキスをする。ディープで」
「「はああああああ!?」」
もちろん叫び声を上げる当事者。
というかパワーアップしている。
「ま、待てよなんで俺がロロと」
「ちょっと待ちなさいよ。それどういう意味よ!?」
ロロも一緒に抗議してくれるのだが、周囲は面白がり───
「これぞ王様ゲームの醍醐味っちゅうわけやな」
「うんうん。あたいもこういうの大好きだねぇ」
「そこ!何納得みたいな声出してんの!ってか最初はジーナとトナ校長でしょ!?命令変更は違反よ!」
「・・・・・・・・・お姉さま」
我が身可愛さに自分を売るロロの姿に若干複雑な感情を抱きつつ次にギルを見る。
その視線に気付いたギルと目が合うが、鼻で哂ってやった。
「なんで!?」
「ハァ・・・・・・トナ校長。こっちきてください」
「わ、私の唇を奪うっていうの!?」
「・・・・・・・・・ええ。ありていに言えばそうですね」
否定するのも面倒になったのかトナ校長の元へ歩くがそれと同じくらいトナ校長は後ろへ下がった。
「シチュエーションとしては楽しいの。でもそれを私がするっていうのはどうかと思うの」
「私も不本意なんです。覚悟してください。こうなったファルさんは・・・・・・・・・」
何を思い出したのか若干涙目になったジーナに一瞬動きを止めたトナ校長だが、それがいけなかった。
『フォトンフィター』
「なの!?」
「失礼します」
トナ校長の足元を何かに束縛され、それを見ようと下を見たら目の前にジーナの顔があった。
反応する間もなく顔をがっちりと固定され、唇が近づけられた。
ズキュウウウウゥゥン!!!
「な・・・・・・・なの」
「・・・・・・・・・気分が悪いですね」
「なの!?奪っておいてなんて酷いの!?」
「好きで奪ったわけではないので」
「飽きたらポイなの!?」
「この場合はそもそも興味がないので遊びですね」
「さらに酷いの!慰謝料を要求す『この点はでねぇよ!』・・・・・・・・・なの?」
トナ校長の腕輪から着信音が鳴り、さっと操作して出てきた文字に嫌そうな顔をした。
「・・・・・・・・・何なの?」
『何なの、じゃないですよ。例の試作機、運用テストは自分でするって言ってたじゃないですか』
「なの!?か、完成したの!?」
『・・・・・・・・・ええ。真に遺憾ながら』
「こうしてはいられないの!アデューなの!」
トタトタとコミカルな音を残しながら去っていくトナ校長。
しばらくしてファルが口を開いた。
「・・・・・・・・・ひょっとしてトナ校長のぶんって僕らが払うの?」
「「・・・・・・・・はっ!?」」
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