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2-18 死刑囚な男性陣

屋上から突き落とされたその翌日、ギル達はトナ校長を待っていた。
ティアマトはギル達が入った時には既におり、綾取りをしていたがこちらに気付くとすぐにそれを腕輪にしまった。
しばらくしてやってきたアレスは腕輪から本を取り出してはニヤニヤしていた。
もちろん近寄りたくないので誰も話しかけない。
いつもの4人にプラスしてティアマトとで世間話をしていたらギルが時計を見て呟いた。

「それにしても遅いなトナ校長」

「そうね。何かあったのかしら?」

隣の教室からは時折爆音と悲鳴がセットで聞こえてくるが、ここは王立学園。
誰も気にしない。
冒険者になる人物なんて大抵普通とはかけ離れているし、トナ校長がその良い例だろう。

「む、ニ、ニノたんがライブやて!?」

そしてこのアレスもある意味その典型的な例だ。
元から変人とみなされているアレスなので、例え彼が唐突に奇声をあげても誰も気にしない。
しかしその奇声に凄く反応した人物がいた。

「ニノさんだと!?俺にも見せろ!」

「・・・・・・・あーあ」

素早い身のこなしでアレスの座っている場所まで文字通り跳んで行くギルに呆れた声をあげるロロ。
いつものころです、と言わんばかりにジーナは静かに紅茶を・・・・・・

「って待ちなさいよ」

「はい?何ですかお姉さま?」

「なんで紅茶飲んでるのよ。というかどうやって淹れたのよ?」

もっともな疑問であるがジーナはそれこそ意味が分からないと言いたげに首を傾げた。

「・・・・・・・・・?」

「いやだからなんで紅茶を・・・・・」

「ロロ。腕輪の効果を忘れたの?」

「・・・・・・・・・ああ、そうね」

そういえばこの腕輪の中だと時間は遅くなる。
かつ温度も湿度も存在しないので一日程度なら紅茶の温度を下げないで完璧に保存する程度、可能なのだ。
まだ冒険者になって日が浅いため深く考えていなかったがこの腕輪は便利である。

ピロリロリン

そんな着信音を聞いたファルはすぐに腕輪を目の前に持ち上げ、ちょちょいと宝石を指で弄る。

『はろう諸君なの!今日も元気にいってみ』

ピッ

映ったトナ校長の背後にやたらぬいぐるみが置いてあったのを確認してファルは通話をきった。
その瞬間再びなる着信音。
珍しく困惑したジーナが「いいのですか?」と表情で語っていたがファルは静かに首を横に振った。

「・・・・・・・・・重要な連絡事項かもしれないから一応聞いたほうがいいんじゃない?」

ティアマトの一言に仕方ないなといった様子で再び回線を繋げるとモニターを放置してトナ校長がわめいてた。

『ぐすっ・・・・・・二日にして早くも学級崩壊なの。ふ、不良さんなの・・・・・。
 どうせ私は生徒に嫌われている教師なの・・・・・・』

「うぜぇですからとっとと立ち直ってください」

『なの!?』

繋がっていたことに気付いてなかったトナ校長は慌てて手を振り回し、もちろんカメラが上下に触れた。
そして映る私物の品々。

「・・・・・・・・・まさかと思いますが、まだ私室というわけじゃありませんよね?」

『どうして分かったの!?超能力なのー・・・・・・』

「うん、いいから黙ってください。むしろ黙れ」

『な、なの!?反抗期なの!』

「あー、はいはい。反抗期ですよ」

『何その投げやりな態度なの!そんな子に育てた覚えはないの!』

「貴様が我を育てた・・・・・?はっ」

『あー人を鼻で笑っちゃいけないの!』

だんだん涙目になりつつあるトナ校長に若干気持ちよさを感じるファルだが、そろそろ本題に入らないと話が進まない。

「それで今日は何をすればいいんですか?」

『なの?・・・・・・・・・今日は男子対女子で模擬戦闘をして欲しいの。・・・・・・・君達特殊すぎてデータが信用ならないの』

「何かいいました?」

『なんでもないの。それでルールは・・・・・・』





簡単に言えば特殊戦闘用の家を使った屋内のチーム戦だった。
屋敷での戦闘をイメージしているのか移動可能範囲は十分に広い。
降参か気絶で退場、最終的にどちらかが全員敗北するか3時間過ぎるまで続き、
後者の場合は残ってる人数で勝敗が決まる。
もし人数が同じ場合は生き残っている中から代表者を決めて一騎打ち。

「ようするにこの前の奴のより実践的にやつってことか」

「そうみたいだね。警戒するべきはロロとジーナ・・・・・・・未知数というべきではティアマトさんもかな」

「それって全部ちゃう?」

殺る気満々で準備体操をしている女子とは反対に男子達はコソコソと部屋の隅で作戦会議をしていた。

「・・・・・・・なぁファル」

「うん?」

「ぶっちゃけ、勝てるのかあれ?」

チラリとティアマトのほうを見てみるとそこには鈍器を軽々と振り回すティアマト。
基本的には木で作られた刃がついていない武器を使うこととなっているのだが
メイスを使っているティアマトには関係のない話だった。
トナ校長も鈍器なら問題ないだろうということで許可しているが・・・・・・
木と鉄が打ち合った時、どちらが不利かなんて火を見るより明らかだった。

「はっ!」

対して気合の声をあげて備え付けのカカシを突きまくっているのはジーナ。
動きからしてレイピアを想定しているのだろうが・・・・・・たまにその腕が見えなくなる。
接近したら最も危ないのが彼女、と思いたいところだが接近戦で一番不味いのは彼女、ロロだった。
先程から何かに打ち込むような動作で殴る蹴るを繰り返しているが、
殴られているであろうシャドウが可哀相になるほどの非道っぷりだ。
よく見るとたまに空中コンボなんて離れ業をしている。
・・・・・・・・・接触したらまずアウトだろう。

「どうするんあれ?ぶっちゃけワイ、あんまり武器得意でないんやけど」

「・・・・・・・・・・・・何とかなる・・・・・・・・・なればいいよな」






怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。
頭の中にその文字が延々と刻み付けられ、震える体をしっかりと抱きしめる。
結論、なんとかなりませんでした。

「どーこーよー?」

「ひっモガ!?」

「・・・・・・・・・ふふふ、そこね・・・・・・・」

聞こえてきた呪詛に短く悲鳴をあげた馬鹿な奴の口を塞ぐが、足音は確実にこっちへと近づいていた。
手に持っている木剣を最初は頼もしく思ったが、今では役立たずと罵るしかない。
隣にいる男も木剣を持っているが構えからしてだめだったのを覚えている。
あとは唯一の頼りのファルだが・・・・・・試合開始直後に早々とギルとアレスを置いてどこかへ行った。
もちろんファルのことなので何かをしていると思うのだが・・・・・・・・・
彼がその何かを準備し終えるまではたして生き残れるか謎だ。

「出てきなさい。せめて楽にしてあげるわよ?」

「・・・・・・・・・」

もはや潜んでいる場所はばれている。
ならばこれ以上潜んでいても仲間を呼ばれて不利になるとしか思えない。
しかし相手はこれ以上ないほど会いたくなかった・・・・・・ロロだった。
覚悟を決めてギルはアレスにアイコンタクトを送った。
戸惑ったような表情を浮かべてからアレスは頷く。
そして

「はぁ!」

「!?ちっ!」

クローゼットを蹴りあけてそのままロロに切りかかるギル。
木剣は振るわれたその拳に大きく軌跡を変化させ、空振りをしたギルに大きな隙を生み出す。
しかしそれを想定していたギルは身体を捻り、勢いに任せてニ連撃を放つ。
想定範囲内なのか軽いバックステップでそれを回避して構えをとるロロ。
やはり、強い。

「後は頼んだでー!」

「ってちょっと待て!なんで逃げる!?」

「え?あれはワイだけでも逃げろって視線じゃないん?」

シリアスな雰囲気を破ったのは背中を向けて堂々と逃げていくアレス。
もちろんそんな隙をロロが見逃すはずもなく。

「死に、なさい!」

「あぷろば!?」

「指弾の真似事だけど・・・・・・まぁなんとかなるものね」

ロロが指から打ち出したのは・・・・・・ボールペンだった。

「ってちょっと待て。形状から考えてそれ指弾じゃないだろそれ。むしろ暗器だろ」

「だから言ったじゃない。真似事ってね。次はギル、貴方よ」

「はっ!上等!」

ギルは木剣を下に構え、走り来るロロを迎え撃った。







「またこの展開ですか」
『といってもまだモンスター出すような時期じゃないからねぇ。魔法の理論を延々と書いてもつまんないし』
「確かにそうですね」
『今日は後書きはたいして書くことないので、あでゅー!』
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