2-15 属性
「よしきた!亡霊三色ポリンを召喚!」
「なっ!?まさかあの時、掃除機ポポリンを見殺しにしたのはその布石だったのか!」
「はっ、まさか。ただ忘れてただけだよ」
「おのれやるなティアマ・・・・・・・・・って忘れてただけかよ!?」
白熱するギルとティアマト、それを興味深く見ているファルにジーナ。
そして一人仲間外れ感があるが、微塵も仲間に加わりたいとは思わないロロ。
「もうやだこの教室・・・・・帰りたいわ・・・・・・」
切実な願いを口にして哀愁を漂わせているロロは精神をすり減らしていた。
2年前、ジーナはダブルダブルをやっていなかったはずなのだが・・・・・・かくも時間というものは非情である。
こうなったら私もダブルダブルをやろうかしら、そう思うがすぐに首を横にふる。
そうなったら負けな気がしたのだ。
「ぐっもーにん!なの!」
そんな時、教室に勢いよく右手を上げてちびっこが入ってきた。
我らが王立学園の校長、トナ校長だった。
「ぐっもーにん、って・・・・・・もう昼すぎてますが?」
「ファル君は硬いの。タメでいいの」
「いえ、こういうことは」
「タメでいいの」
「・・・・・・・・・」
「いいの」
有無を言わさぬトナ校長のオーラに若干押されたファルだが少し考えるように「ふむ」と考えこんだあと、言った。
「馬鹿なんだね?」
「な、なんでなの!?」
「朝と昼の区別もつかないなんて可哀相だね」
「違うの!というか校長に向かってなんたる侮辱なの!これは死刑なのー!
ってそんな痛い子を見るような目で見ないでなの!」
にゃー!と叫んで自らの顔を手で覆い隠すトナ校長だが、それでもファルの視線は絶対零度を下回っていた。
「トナ校長。なんで遅れたんだ?」
このままでは会話が進まないと感じ取ったギルはファルの代わりに聞いてみたが、
トナ校長はその質問にタラリと冷や汗を流し、口笛を吹きながらあさっての方向を向いた。
「今日は良い天気なの。こんな日は外で思いっきり殺しあ・・・・・・・じゃなくて模擬戦なの。
ほら、そこの・・・・・・・・・・・・誰だっけなの?」
「トナ校長?なんで遅れたんですか?」
ジーナはゴゴゴゴゴゴとバックに流れそうな雰囲気を持ったトナ校長に指を指されていた。
「なの!?」
「ねぇこのお子ちゃまは何で遅れたんですかね?耳、もぎますよ?」
「痛い!痛いの!答える前にもごうとしないでほしいの!」
「はいはい。話が進まないからあたいが変わるよ。それでトナ校長、今日する事はなぶっ」
ティアマトが話そうと前に出た瞬間、何に足をとられたのか急に転んだ。
顔面から落ちた彼女は痛そうに床を転がっている。
「・・・・・・・・・トナ校長。それで今日する事はなんですか?」
「だからタメでもいいの!ロロちゃん・・・・・・・・・なの?」
小さく首を傾げるその校長の姿は見た目通りだと大変可愛らしいのだがなにぶん、痛い子なのだ。
「今日は簡単な検査だけなの。この魔石で得意な属性を調べて終わりなの」
ゴトリと重そうな音をたてて黒い球状の石が机に置かれる。。
「三色の石とはまた別のものなのか?それ」
ギルが言った三色の石、とは魔法の触媒でよく使われる青い石と赤い石、黄色い石だ。
一般的によく知られている魔石はこれらを指し、一般的であるギルはこれ以外のことを知らなかった。
「なの?ああ、これはちょっと特殊な魔石だから三色の石とはまた別のものなの。
触れば反応があるから一人ずつお願いなの」
へぇ、と机におかれたその黒い石をギルが警戒心もなしに触るが、まるで粘土かのように指は陥没していった。。
「おおう?や、柔らかいな」
「それは火と相性がいいってことなの。・・・・・・・・・単純である証明なの」
「え?トナ校長今何か言わなかった?」
「気のせいなのさぁ次なの」
そうかなぁ、と呟くギルから魔石を取り上げてロロに渡す。
その瞬間、魔石はもとの球状に戻る。
先程のトナ校長の呟きをしっかりと聞いていたロロは当たってるなぁ、と苦笑しつつ受け取る。
が、その時表情がピシリと固まった。
受け取ったはずの魔石はこれ以上ないほどの柔らかさで手にフィットした。
「火属性なの。はい次なの」
「ちょっ・・・・・・もう一回お願いよ!」
「・・・・・・・・お願いされてるのに命令口調なの。まぁいいの。どうせ変わらないの」
もう一度ポンと渡すが、結果は変わらず手に柔らかい感触を伝えてくる。
「あ、ちなみに一説によるとこれはおっぱいと同じくらいの柔らかさらしいの」
「そんなの知らないわよ!」
というか何だその無駄知識。
どこかやるせない虚脱感を感じつつもトナ校長に魔石を返すロロ。
「・・・・・・・・あれ?なの」
「うん?どうかしたの?」
ファルに渡す直前で何かを思い出したかのように首を傾げ、キョロキョロとあたりを見回す。
「まぁ問題ないの」
「そう?」
ファルが受け取った魔石は表面に波打つように模様が刻まれ、それが動いては融合し、
小さな模様の集まりになりと忙しなく動いている。
「この反応、属性は風なの」
「ふぅん?」
しばらくその魔石を眺めたあと、それを隣にいるジーナに手渡すファル。
すると魔石は受け取ろうとしたジーナは、手に異常な感触が伝わると同時に身を引いた。
バシャア、と大量の水が落ちた音がしたのは魔石からだった。
完全に液状になっている。
しかし地面で広がったその黒い水は落ちた場所に徐除に集まり、やがて黒い石へと戻った。
「えらく早く避けたの・・・・・・とりあえずこの反応は水なの」
「そうですか」
つまらなさそうに返答をしてから椅子に座るジーナ。
「さてと、最後にティアマトちゃんなの」
「あたいの好きな神の名にかけて!」
「・・・・・・・・・なの」
胸をどんと叩いて無意味に自信ありげに佇むティアマト。
その際大きく揺れた胸に羨望を視線を送っているのが女子が一名いるが、とにかくティアマトはその魔石を受け取った。
「へぇ。珍しいの」
「うん?何かな何かな?」
わくわくと玩具をねだるように瞳を輝かせているティアマトに言いづらさを感じつつトナ校長はいった。
「闇なの」
「や・・・・・・・み?え?」
「だから、この棒状になる反応は闇なの」
闇属性。
全世界探しても数人しかいない珍しい属性。
モンスターには結構な数がいるのだが、人間で闇属性と相性がいい者は珍しかった。
「や」
「なの?」
「やったああああああああ!ロキ!やったよ!あたい、闇属性だったんだよ!」
「邪神崇拝かよ!?」
ギルが突っ込みを入れ、ロロが半歩下がる。
オーディン崇拝のロロとしては凄く複雑なものを感じる相手だ。
「え?別にー・・・・・・・崇拝してるわけじゃないけど」
「じゃあロキとお友達感覚?」
「そう!ファルファルは良いこと言うなぁ」
「ファ・・・・・・ファルファル?」
ファルはその捻りのひの字もないあだ名に面食らった。
「そうだよ?他にもファファとか、フルフルとかルフルフとか」
「ま、まぁそれは置いとこうか。トナ校長、今日はもう帰っていいんだよね?」
「なの。本当はあと一人いるはずなんだけど・・・・・・・まぁいいの。じゃあ今日はかいさ──」
「まったああああああああああ」
黒い石を自身の腕輪に収納したトナ校長は机をパンパンと叩いたが、突然の叫び声に固まった。
「・・・・・・・・・あ、アレスなの」
「わいを忘れようったってそうはいきまふゅぇい!?」
「あんたのその特徴的な喋り方、忘れてないよ!」
アレスと呼ばれた独特な話し方をするその人物は教室に姿を見せた瞬間、ティアマトに殴り飛ばされていた。
どうやら実力テスト二日目で二次災害を被ったというティアマトの話の原因はアレスにあったらしい。
「・・・・・・・・・とにかく属性テストなの」
いそいそと腕輪から再び魔石を取り出すトナ校長だが、出した瞬間ティアマトに奪われた。
「な、何するんや!」
「うっさい!これでも食らえ!」
そして棒状化したそれをアレスに向かって投擲、見事に眉間に僅かに刺さった。
「ぎゃあああああああああああああああ!」
そして眉間から発せられる白い光。
「な、なんやこれは!?ま、まさか自爆装置・・・・・・!?」
「・・・・・・・・・・・・珍しいの。聖属性なの」
「え?」
闇属性同様珍しい聖属性であるが、一般人の先入観では聖属性はもっと清らかなイメージがあるのだ。
それをこの頭に角──ちなみに棒だったものは円錐になっており、完全に角になっている──をつけている変な男が聖属性。
「ぶべら!?お、赤いお嬢ちゃん!なんでわいを殴るんや!?」
「うるさいうるさい!あんたなんて死になさい!」
「え、会って早速殺害宣言!?わい、そんな悪いことしたんか?」
「私なんて・・・・・・私なんて・・・・・・どうせ単純馬鹿よ!」
「ええ!?いったい何の話なんや!?」
それから行き場のない怒りを向けられているアレスが完全に沈黙するまで、騒ぎは収まらなかった。
『やほー』
「・・・・・・・・・」
『今回も長かったなぁ・・・・・・・・・やっぱりコメディパートだと書きたいこと沢山だからつい、長くなるな』
「・・・・・・・・・」
『とりあえずレギュラーはこれで一段落。しばらくはこのメンバーが主軸になるね』
「・・・・・・・・・」
『ね、ねぇ?紅茶飲んでないで会話に参加してくれないかな?お兄さん、とても寂しいなー』
「・・・・・・・・・」
『な、泣かないんだから!うわああああん!』
「なっ!?まさかあの時、掃除機ポポリンを見殺しにしたのはその布石だったのか!」
「はっ、まさか。ただ忘れてただけだよ」
「おのれやるなティアマ・・・・・・・・・って忘れてただけかよ!?」
白熱するギルとティアマト、それを興味深く見ているファルにジーナ。
そして一人仲間外れ感があるが、微塵も仲間に加わりたいとは思わないロロ。
「もうやだこの教室・・・・・帰りたいわ・・・・・・」
切実な願いを口にして哀愁を漂わせているロロは精神をすり減らしていた。
2年前、ジーナはダブルダブルをやっていなかったはずなのだが・・・・・・かくも時間というものは非情である。
こうなったら私もダブルダブルをやろうかしら、そう思うがすぐに首を横にふる。
そうなったら負けな気がしたのだ。
「ぐっもーにん!なの!」
そんな時、教室に勢いよく右手を上げてちびっこが入ってきた。
我らが王立学園の校長、トナ校長だった。
「ぐっもーにん、って・・・・・・もう昼すぎてますが?」
「ファル君は硬いの。タメでいいの」
「いえ、こういうことは」
「タメでいいの」
「・・・・・・・・・」
「いいの」
有無を言わさぬトナ校長のオーラに若干押されたファルだが少し考えるように「ふむ」と考えこんだあと、言った。
「馬鹿なんだね?」
「な、なんでなの!?」
「朝と昼の区別もつかないなんて可哀相だね」
「違うの!というか校長に向かってなんたる侮辱なの!これは死刑なのー!
ってそんな痛い子を見るような目で見ないでなの!」
にゃー!と叫んで自らの顔を手で覆い隠すトナ校長だが、それでもファルの視線は絶対零度を下回っていた。
「トナ校長。なんで遅れたんだ?」
このままでは会話が進まないと感じ取ったギルはファルの代わりに聞いてみたが、
トナ校長はその質問にタラリと冷や汗を流し、口笛を吹きながらあさっての方向を向いた。
「今日は良い天気なの。こんな日は外で思いっきり殺しあ・・・・・・・じゃなくて模擬戦なの。
ほら、そこの・・・・・・・・・・・・誰だっけなの?」
「トナ校長?なんで遅れたんですか?」
ジーナはゴゴゴゴゴゴとバックに流れそうな雰囲気を持ったトナ校長に指を指されていた。
「なの!?」
「ねぇこのお子ちゃまは何で遅れたんですかね?耳、もぎますよ?」
「痛い!痛いの!答える前にもごうとしないでほしいの!」
「はいはい。話が進まないからあたいが変わるよ。それでトナ校長、今日する事はなぶっ」
ティアマトが話そうと前に出た瞬間、何に足をとられたのか急に転んだ。
顔面から落ちた彼女は痛そうに床を転がっている。
「・・・・・・・・・トナ校長。それで今日する事はなんですか?」
「だからタメでもいいの!ロロちゃん・・・・・・・・・なの?」
小さく首を傾げるその校長の姿は見た目通りだと大変可愛らしいのだがなにぶん、痛い子なのだ。
「今日は簡単な検査だけなの。この魔石で得意な属性を調べて終わりなの」
ゴトリと重そうな音をたてて黒い球状の石が机に置かれる。。
「三色の石とはまた別のものなのか?それ」
ギルが言った三色の石、とは魔法の触媒でよく使われる青い石と赤い石、黄色い石だ。
一般的によく知られている魔石はこれらを指し、一般的であるギルはこれ以外のことを知らなかった。
「なの?ああ、これはちょっと特殊な魔石だから三色の石とはまた別のものなの。
触れば反応があるから一人ずつお願いなの」
へぇ、と机におかれたその黒い石をギルが警戒心もなしに触るが、まるで粘土かのように指は陥没していった。。
「おおう?や、柔らかいな」
「それは火と相性がいいってことなの。・・・・・・・・・単純である証明なの」
「え?トナ校長今何か言わなかった?」
「気のせいなのさぁ次なの」
そうかなぁ、と呟くギルから魔石を取り上げてロロに渡す。
その瞬間、魔石はもとの球状に戻る。
先程のトナ校長の呟きをしっかりと聞いていたロロは当たってるなぁ、と苦笑しつつ受け取る。
が、その時表情がピシリと固まった。
受け取ったはずの魔石はこれ以上ないほどの柔らかさで手にフィットした。
「火属性なの。はい次なの」
「ちょっ・・・・・・もう一回お願いよ!」
「・・・・・・・・お願いされてるのに命令口調なの。まぁいいの。どうせ変わらないの」
もう一度ポンと渡すが、結果は変わらず手に柔らかい感触を伝えてくる。
「あ、ちなみに一説によるとこれはおっぱいと同じくらいの柔らかさらしいの」
「そんなの知らないわよ!」
というか何だその無駄知識。
どこかやるせない虚脱感を感じつつもトナ校長に魔石を返すロロ。
「・・・・・・・・あれ?なの」
「うん?どうかしたの?」
ファルに渡す直前で何かを思い出したかのように首を傾げ、キョロキョロとあたりを見回す。
「まぁ問題ないの」
「そう?」
ファルが受け取った魔石は表面に波打つように模様が刻まれ、それが動いては融合し、
小さな模様の集まりになりと忙しなく動いている。
「この反応、属性は風なの」
「ふぅん?」
しばらくその魔石を眺めたあと、それを隣にいるジーナに手渡すファル。
すると魔石は受け取ろうとしたジーナは、手に異常な感触が伝わると同時に身を引いた。
バシャア、と大量の水が落ちた音がしたのは魔石からだった。
完全に液状になっている。
しかし地面で広がったその黒い水は落ちた場所に徐除に集まり、やがて黒い石へと戻った。
「えらく早く避けたの・・・・・・とりあえずこの反応は水なの」
「そうですか」
つまらなさそうに返答をしてから椅子に座るジーナ。
「さてと、最後にティアマトちゃんなの」
「あたいの好きな神の名にかけて!」
「・・・・・・・・・なの」
胸をどんと叩いて無意味に自信ありげに佇むティアマト。
その際大きく揺れた胸に羨望を視線を送っているのが女子が一名いるが、とにかくティアマトはその魔石を受け取った。
「へぇ。珍しいの」
「うん?何かな何かな?」
わくわくと玩具をねだるように瞳を輝かせているティアマトに言いづらさを感じつつトナ校長はいった。
「闇なの」
「や・・・・・・・み?え?」
「だから、この棒状になる反応は闇なの」
闇属性。
全世界探しても数人しかいない珍しい属性。
モンスターには結構な数がいるのだが、人間で闇属性と相性がいい者は珍しかった。
「や」
「なの?」
「やったああああああああ!ロキ!やったよ!あたい、闇属性だったんだよ!」
「邪神崇拝かよ!?」
ギルが突っ込みを入れ、ロロが半歩下がる。
オーディン崇拝のロロとしては凄く複雑なものを感じる相手だ。
「え?別にー・・・・・・・崇拝してるわけじゃないけど」
「じゃあロキとお友達感覚?」
「そう!ファルファルは良いこと言うなぁ」
「ファ・・・・・・ファルファル?」
ファルはその捻りのひの字もないあだ名に面食らった。
「そうだよ?他にもファファとか、フルフルとかルフルフとか」
「ま、まぁそれは置いとこうか。トナ校長、今日はもう帰っていいんだよね?」
「なの。本当はあと一人いるはずなんだけど・・・・・・・まぁいいの。じゃあ今日はかいさ──」
「まったああああああああああ」
黒い石を自身の腕輪に収納したトナ校長は机をパンパンと叩いたが、突然の叫び声に固まった。
「・・・・・・・・・あ、アレスなの」
「わいを忘れようったってそうはいきまふゅぇい!?」
「あんたのその特徴的な喋り方、忘れてないよ!」
アレスと呼ばれた独特な話し方をするその人物は教室に姿を見せた瞬間、ティアマトに殴り飛ばされていた。
どうやら実力テスト二日目で二次災害を被ったというティアマトの話の原因はアレスにあったらしい。
「・・・・・・・・・とにかく属性テストなの」
いそいそと腕輪から再び魔石を取り出すトナ校長だが、出した瞬間ティアマトに奪われた。
「な、何するんや!」
「うっさい!これでも食らえ!」
そして棒状化したそれをアレスに向かって投擲、見事に眉間に僅かに刺さった。
「ぎゃあああああああああああああああ!」
そして眉間から発せられる白い光。
「な、なんやこれは!?ま、まさか自爆装置・・・・・・!?」
「・・・・・・・・・・・・珍しいの。聖属性なの」
「え?」
闇属性同様珍しい聖属性であるが、一般人の先入観では聖属性はもっと清らかなイメージがあるのだ。
それをこの頭に角──ちなみに棒だったものは円錐になっており、完全に角になっている──をつけている変な男が聖属性。
「ぶべら!?お、赤いお嬢ちゃん!なんでわいを殴るんや!?」
「うるさいうるさい!あんたなんて死になさい!」
「え、会って早速殺害宣言!?わい、そんな悪いことしたんか?」
「私なんて・・・・・・私なんて・・・・・・どうせ単純馬鹿よ!」
「ええ!?いったい何の話なんや!?」
それから行き場のない怒りを向けられているアレスが完全に沈黙するまで、騒ぎは収まらなかった。
『やほー』
「・・・・・・・・・」
『今回も長かったなぁ・・・・・・・・・やっぱりコメディパートだと書きたいこと沢山だからつい、長くなるな』
「・・・・・・・・・」
『とりあえずレギュラーはこれで一段落。しばらくはこのメンバーが主軸になるね』
「・・・・・・・・・」
『ね、ねぇ?紅茶飲んでないで会話に参加してくれないかな?お兄さん、とても寂しいなー』
「・・・・・・・・・」
『な、泣かないんだから!うわああああん!』
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