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2-12.5『out-side』

隠れ実力テストが終わり、書類に書き残すことも書き終え、各々はこれ以上ないほど脱力していた。
特にファルとジーナに追い回されていたタクとパールの表情は今にも死神が舞い降りてきそうな程であった。
いや、もう一人そんな人物がいる。
フードを被った、道端で「ママーあれ何ー?」「しっ!見ちゃいけません!」を素でやられたことがあるエイボンだ。
最初の実力テストからフルで魔法機械を活用し、生徒達の記録をつけ続けていた彼女は物理的にも精神的にも不味い状態である。

「・・・・・・・・・もうだめ。骨は海に・・・・・・・・」

まるでこれから死ににいくと言わんばかりの台詞を吐くエイボンだが、誰も特に気にしていない。
これは彼女流のストレス発散でもある・・・・・・・・・と信じたい面々だった。

「もう、みんなだらしないなの」

どこから持ってきたのか職員室に似合わぬコタツに入りながら蜜柑を食べるトナ校長。
いったい何をしていたんだこの人は、と言いたいが頬にくっついている生クリームが全てを物語っていた。
唯一表情に変化がないガルマーは瞳を閉じ、静かに壁に寄りかかっている。
暇なら帰ればいい話なのだが、一応これは打ち上げのようなポジションなので帰るわけにはいかなかった。

「あのなぁ・・・・・・あんだけケーキ食っといてそりゃねぇだろ」

「トマトちゃんも嬉しそうに食べてた癖になの」

「俺はそもそも注文すらしてねぇよ!?」

「俺より僕っていったほうがポイントが高いの」

「いらねぇよそんなポイント!」

相変わらずトナ校長の掌の上で踊らされているトマトで、拳は我慢するためなのか震えに震えている。
あと何かもう一押しあれば殴りかかりそうであるが、その辺のさじ加減はトナ校長も心得ているのかニヤニヤするだけだ。

「あ、皆聞いてなの。これが出席簿なの」

「・・・・・・・・・もう出来たんですか」

パールが「相変わらず非常識ですね・・・・・」とついでのように付け加えて呟き、それにタクが同調して頷く。

「ふ、私の能力、体感加速魔法を使えばこんなことくらい平気なの・・・・・!」

「いや、何その魔法。魔法学会に論文として出せば一財産築けそうな魔法だよね」

「タクのものは私の物なの。だから私の物は私の物なの」

「そこでなんで僕を所有することをさらりと宣言するの!?」

ようするに論文にする気はない、ということである。
ともかく効能がどこまであるかは謎だが、そんな魔法を使ってトナ校長はエイボンのデータを元にクラスデータを纏めたのだ。

「A組を担当するトマトちゃんは何時も通り熱血馬鹿達を沈めて欲しいの。その行動力は削らずに」

「へいへい。また熱血馬鹿のクラスかよ」

「文句言わないの。一番それが向いてるの。次にB組を担当するパールには自主性を学ばせて欲しいの」

「わかりました」

「C組のタクにはこのクラスは問題ないから総合的な技術力を上げさせてほしいの」

「ん、りょーかい」

「D組、ガルマーにはこのクラスを戦闘なれさせて欲しいの。どうも稽古のような実戦を想定してない動きみたいなの」

「了解した」

「そして・・・・・・・・・むふふなの」

蜜柑を頬張りつつニヤニヤ笑う彼女に、頭上にハテナマークを浮かべる面々。

「そして私はこのE組を担当するの!」

そして自信満々に言い放ったトナ校長の言葉に、長い、長い沈黙が流れた。
それを破ったのは一瞬だけ表情が崩れたガルマーだった。

「そんな組は存在しなかったはずだが?」

「今年から始めたの」

「トナ校長さー、今回別に生徒が多いとか・・・・・というより去年より少ないよね?」

「だから思いつきなの」

「・・・・・・・・・あの、それでいったいどういう構成で決めたんですか?」

恐る恐るパールが問いかけ、それにさらに自信満々な表情になるトナ校長を見て失言だったかと思ってしまう。

「それはもちろん!面白そうな面々を集めたの!これを見てみるの!」

ばっ、と腕輪から出した書類をコタツを上に素早く置き、同時に蜜柑もとっていく。
まず最初にエイボンがそれを手に取り、ガルマーに回す。
ガルマーは首をかしげた後、言い放った。

「問題児ばかりではないか」

ピシリ、とパールとトマトが固まる。
問題児ばかりを集めてトナ校長はいったい何をしたいんだ。

「ふ・・・・・・ふふふ、面白そうなの・・・・・・否、面白くなってきたの!」

一人で盛り上がっているトナ校長にげんなりとする教師陣であった。




『今回は手短に終わらせるぜ!まずお題はなし!』
『いきなり飛ばしますね・・・・・・』
『そしてアンケートだ!番外編を書いて欲しいキャラがいたら応募してくれ!多ければたぶん書くよ!』
『曖昧ですね。ま、リクエストが来るかどうかって話はどうなのですか?』
『来なければ来ないで俺が楽を出来る!以上!』
『・・・・・・・・・ああ、アホですね?』
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