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2-9 遭遇、絶対者

突然だが人には第六感というものが存在するらしい。
事実、それによって人は気配を感じたり嫌な予感に陥ることがある。
もちろんそれら全てが正しいとは言わないが、そう呼称する何かが作用する時がある、それは間違いないだろう。

「だからファルとジーナがいないのは俺のせいじゃないな。うん」

「全然話が繋がってないわよ!」

「モッツレラァ!?」

ロロに蹴り飛ばされたギルはなぜかそう叫んで倒れた。
けられた箇所は後頭部・・・・・・・こいつぁ、いてぇぜ。

「どうすんのよ。筋肉馬鹿のあんただけじゃ、どうにも何ないわよ?」

「筋肉の何が・・・・・・」

「うっさい黙れ!」

「ペンデュラム!?」

文句を言いかけたギルの顔面を今度は回し蹴りで沈めるロロ。
モンク志望と言われて、納得できる俊敏さだ。
だいたい、とギルは思う。

「こういう時は高いところにいるって決まってるぜ」

「・・・・・・・・・・・・その心は?」

「魔王だって最上階にいるもんダッピャ!?」

「うるさいうるさいうるさい!もう黙りなさい低脳!張り倒すわよ!?」

「なっ!?俺はサンドバックじゃないんだぞ!」

「サンドバックのほうがまだ癒し効果あるわよ!馬鹿のこと言わないし!」

「傷ついた!今の言葉は俺のハートを千切りにした!傷ついた!」

「同じこと二回も言ってどうするよの!」

「うっさいこのペチャパイ!」

「なー!?言ってはならないことを・・・・・・!」

もはや子供の喧嘩であるが、当の二人にとっては大いに真面目である。
普段ならここにファルが仲裁に入るのだが今、彼はジーナと一緒に別の場所にいる。
もしジーナがいたら・・・・・・・いや、たぶんギルが一方的に罵られる展開になるだけだろう。
ギルはふと言い争っていた口を止め、何かを感じて辺りをキョロキョロと見始めた。
・・・・・・・・・なんだろう、嫌な予感がする。

「・・・・・・!?ロロ、危ない!」

とっさにロロを肩に担ぎ、ギルは全力で走り始めた。

ガガガガガ

「なっ!?」

急に荷物の如く持たれたロロは当然文句を言おうとしたが、ギルが見えていない背後のそれを見て唖然とした声を出す。

「ふむ・・・・・・はずしたか。やるな」

何か背後から声が聞こえたが、ギルは振り向かずに走り続けている。
やばい、あれはやばい。
二人がかりならとかそういう次元じゃない。
実力差がありすぎて、例え相手が両手を縛られていたとしても間違いなく勝負にならない。
半ば恐怖に取り付かれ、動く足は止まることはない。
ロロですら文句を言わずにその相手を凝視して動きを探っている。

「いったい誰だったんだよおい!?てか何が起こったんだよ!?」

「知らないわよ!急に現れて、気付いたら地面が引っ掻かれたみたいに・・・・・ああもう!何よあの化け物!
 って、追いかけてきた!?ごめんなさい化け物って言って!だから来ないでえぇぇぇ!」

叫ぶようにロロが言うが、当然背後の人物は意に返さず追いかけてきているのが背中越しだが分かる。
その気になれば一瞬で片付けられるだろうが・・・・・・いや、ひょっとして遊んでいるのか?

「別に気にはしてない」

「・・・・・・・・・え?なら・・・・・・そのまま立ち止まってくれるわよね?」

確認というより願望を込めてロロは言ったが

「否。我の役目は生徒の排除でな・・・・・・悪いが退場してもらう」

「排除・・・・・・・?あ、ギル!あいつ鷲のバッジつけてるわよ!」

「え、マジかよ・・・・・・」

ギルは絶望に駆られつつも、その人物が朝に呼ばれていたガルマーという名前を思い出す。
学園関連なら無茶はしないだろうと思い、こっそりと後ろを見てみる。

「・・・・・・・・・何この無理げー」

ガルマーと呼ばれていたその人物は今、ギルと同じ速度で走っている。
その彼が身に付けている物、それは筋トレに使うような大量の重りだ。
目視なので分からないのだが、手足だけ見ても最低50キログラム以上の重しをつけている。
遊んでいるのかと思ったが、ガルマーの目に浮かぶそれはいわば、マジだった。

「ふん!」

「ちょっ・・・・・・!?ギル右!」

ロロの声に反応してギルは右へと一歩ずれ、その瞬間頭のあった場所に黒い物体が通り過ぎていく。
それは廊下の彼方に飛んで行き、何を飛ばしたかは判断できないが当たったら意識を保てるか謎である。
一旦置いて黒い物体が廊下の突き当たり辺りで凄い音を出した。

「ロロ、今のは!?」

「たぶんだけど、黒板消しよ。信じられないけど・・・・・・手首のスナップだけで投げたわ」

「・・・・・・・・・」

もう何も言うまい。
そう決心しつつ廊下の突き当たりを曲がろうとしてその途中で見たそれを見て、若干参加したことに後悔する。
コンクリート製であろう壁に、黒板消しがめり込んでいたのはたぶん夢に出るかもしれない。

「よし、よく分かった」

「へ?」

「あれはきっと古代からやってきたジェ○イなんだ・・・・・・暗黒面に落ちたから黒板消しを使っているんだ」

「な、何言ってるのよ?ギル?」

「ふ・・・・・ふふふ・・・・・・フォ○スの力に頼るからだ・・・・・・あの俗物め・・・・・・」

「正気に戻りなさいギル!こら!」

「あうちっ!?」

後の話ではその漫才のような彼らに呑気な者達だな、とガルマーが思ったとか。






「今日はまたもやレポートを書かないで小説を書いてるバルセンと!」
「ロロよ。よろしく」
「テンション低いっすね」
「うるさいわね。さっさと終わらせて寮に帰りたいのよ」
「却下。今日のお題は・・・・・・・ずばり!『この世界の職業について』だ!」
「ねぇ、それって小説でどうせ書くのよね?こんなところで暴露してもいいの?」
「触り程度だから問題ない」
「あ、そう」
「まずこの世界大まかに分ければふっつーの職業の人と冒険者に別れています。
 あ、ニートはどうなんだというツッコミはいらないからね?」
「はいはい」
「・・・・・・・・・。とまぁ、この発言通り冒険者がよほど特殊な職業ということがわかりますね。
 さてROとどの辺りが違うか、ですが」
「ちょっと待ちなさい」
「うん?」
「ROって何よ?」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「それで職業ごとの違いは簡単に言えばスキルの差なんですよー」
「分かりやすいほど清清しく逸らしたわね」
「だってネタバレ自重なんだぜ?」
「はいはい。これ以上長くするのもあれだから早くしてちょうだい」
「了解。つまり剣士にも騎士と聖騎士がありますよね?漢字だとあれだから本編ではナイトとクルセイダーにしますが」
「うんうん」
「これらの違い、それはギルドから教わった他言無用の技術をどこから教わったかで変わります」
「うん」
「つまり騎士ギルドに入れば騎士のスキルを教わりますが、基本的にその学んだ技術を他人に教えることはありません」
「なんで?」
「その辺は大人の都合ですね。伝統工芸の技術を気軽に一般人に話したりしたら産業に大打撃を受けるのと同じです」
「・・・・・・・・・ずいぶん夢のない話ね」
「ギルドから抜ける時は記憶を消されます。といっても抜け道なんていくらでもありますがね」
「へぇ」
「まぁ、といっても表立って他人に技術を教えてることがばれたりしたら捕まります。王様に」
「王様は利権主義を認めてるの?」
「その辺までつっこむとお題から外れるので流します。
 ・・・・・・まぁ、他人に教えるといっても向き不向きはあるし、
 覚えるのにかなりの時間がかかるから大抵の場合は身につかないんだけどね」
「へぇそう。それじゃあ、私はもう帰るわね」
「え。まだこれからなんだけど」
「見なさいよ時間!どんだけ喋ってんのよ!?」
「はっ!?・・・・・・・これは前回以上に多い後書きになりそうだな・・・・・・」
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