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1-7 地下、脱出編

ファルとロロは地下を彷徨っていた。
幸いにもファルが光の魔法を使えたからいいが、それでも周囲を十分に照らすには足りない。
よって視界も悪いわけで・・・・・・・・・

「ねぇファル」

「何?」

「ここ、さっきも通ったわよね?」

ファルとロロは見覚えのあるような場所を何度も見ている。
方向音痴じゃないのだからさすがに最初は勘違いと思っていたのだが、どうやらそうも言ってられないようだ。

「・・・・・・・・・ここ、やばいかもしれないね」

「え?どういうことよ?」

同じような場所を何度も通るというのはもしそれらが外見だけが同じでまったく違う場合、
それは明らかに侵入者を迷わせるためのもの。
そしてもし本当に同じ場所を何度も通っているのだとしたら

「何かしらの魔法をかけているってことだね。たぶんここは何か重要な物が置かれていたか・・・・・・・・」

非合法な何かをしていたか。
そこまで言ってロロは無言で小さな鞄から棒状の何かを取り出・・・・・・・・・ってちょっと待て

「何その棒手裏剣」

「・・・・・・・・・別に何でもいいじゃない」

いやそんな目を逸らされて言われても・・・・・・・・・というか誰に使う気だったんだ。
一応先のほうは丸めてあり、殺傷能力はないようだがそれでも当たると悶絶間違いなし。

「もっともあくまで予想だから外れてるといいんだけ・・・・・・・・・ど?」

それだったらここまで厳重にする必要はないよね、そう言いかけてファルは一気に後ろを振り向いた。
それに釣られてロロも後ろを振り向き、棒手裏剣を握る。

「誰?」

確かに気配がしたそれは後ろから感じられた。
しかしその先にあるのは暗闇のみで、気配は濃く感じられているが誰もいない。
・・・・・・・・・と思ったら

ウィーン

「あ、ファル=ブリューナクにロロ=ノクトンですね。ダメですよ、ここは子供の入る所じゃありません。
 こんなかび臭い場所、出来れば私だって入りたくなかったです」

赤い縁の眼鏡をかけさらには一振りの剣を腰に付けている、ラフな格好をした女性が降りてきた。
・・・・・・・・・天井からリフトで

「いえ、入りたくて入ったわけでは」

「そう・・・・・・・・です・・・・・・・・・ひっく、ファルに無理に入らされて・・・・・・・・・」

ちょっと待て、何で泣いてるんだ。
というかその手からチラッと見えた目薬はなんだ。
ひょっとしてあれか、僕に全ての罪を着せようというのか。

「いえ、分かってますよ。偶然入り込んだことは」

しかし女性もちゃんとそれは分かっているらしく・・・・・・・・・え、ならなんで最初咎められたの?

「私の名前はリン。この学園の教師をしているので、よろしくお願いします」






「心の友よ!」

「何だよいったい!」

抱きついてくるギルを鬱陶しげに振り払いつつ去っていくリン先生を見つめるファル。
その胸のうちには小さな疑問。

「うん?どうしたんだファル・・・・・・・・・ひょっとして恋か?」

「そんなわけないでしょ・・・・・・・・・」

ロロが呆れ顔でギルの言ったことを否定する。
ファルはその疑問をギルやロロに言おうかどうか迷ったが、とうとう言わないことを選択した。

「もう今日は遅いから、帰ろうぜー」

「そうね。古臭い臭いが服についてるから着替えたいわ・・・・・・・・・シャワーも浴びたいわね」

二人の声にファルは生返事を返してから、もう一度だけリン先生の去ったほうを見た。
おそらくは同類・・・・・・・・・何かしらの隠し事をしている者を。
それにしても

「・・・・・・・・・どこかで見た顔だね?」

・・・・・・・・・まぁどうでもいいか。
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