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日曜日!日曜日!

語ることはあまりないけどとりあえず更新した。
とうとうARのストックが一つに・・・・・・・・・まぁ結構前からストックあんまりないんですがね。
明日は実家に帰る日。
これで食っちゃ寝できる!

・・・・・・・・・

こらそこ!
ダメ人間言うな!

ARでは男の泣き所を書きましたが、別にこれはBALSENの体験談ではありません。
ただ男というのは性癖を親に知られたくないものなのです。
だからこそ死んだらHDDを見ないで破壊してくれという冗談がよくあるんですよ!
・・・・・・・・・まぁ冗談じゃなくてマジですが。
俺はHDDの中身が流出したら間違いなく一ヶ月鬱に入るな!

あとは・・・・・・・・・うん、もう語ることはないね!
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2-51 第一次○○大戦

「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

ファルとジーナは魔女釜の前で呆然としていた。
二人の胸にはほんの一握りの達成感と歓喜、そしてどこまでも大きな後悔だった。

「僕達はなんてものを作ってしまったんだ・・・・・・・・・」

「ええ・・・・・・・・・これはとんでもないものです」

もしこれが世に放たれるようなことがあれば世界は混沌の渦に叩き込まれるだろう。
ならば早くこれを処分しなければならない。
だがどうやって?

「・・・・・・・・・ファルさん」

「うん?」

「解毒剤、作りませんか?」

「いや、処分したほうが早いと思うんだけど」

確かに凄い効果ではあると思うのだが、世の中の人間から壮大なバッシングを受ける可能性がある。
解毒剤なんて悠長に作ってないで処分したほうが安全かつ確実である。

「解毒剤そのものは三日あれば作れると思います」

「・・・・・・・・・そんなに早くにかい?」

「正確に言えば解毒剤ではなく、前に作った正反対の薬ですが」

前に作った、と言えば・・・・・・・・・トナ校長に渡したあれだろうか。
そういえばあの薬、どこにいったんだろう。
二ヶ月以上たってるからすっかり忘れていたが、あれは売るとそこそこの家を建てられるくらいの値段になる。
もちろん材料もそれなりにお金がかかるのだが何よりも大事なのが一日中かかる緻密な作業だ。

「となれば材料集めか・・・・・・・・・」

「はい。上手く集まれば明日には作れると思いますが・・・・・・・・・最悪三日かかります」

「でもこれって下手な兵器より恐ろしいんだよね。これを特訓内容に組み入れればそれこそ皆死に物狂いで戦うと思うけど」

ですよねぇ。
そう言い放ち、腕輪から関係者に材料の問い合わせのメールを入れる。
色々問題があると思うが・・・・・・・・・まぁいいか。
そう思い彼はこの薬をトナ校長に提供することにした。
即ち───胸が小さくなる薬を。






時々、ふざけてると思うんだこの学園。

「というわけで超サバイバル☆どきどき鬼ごっこの開始なの!」

うん、本当にふざけてると思う。

「そう思うよな?ロロ」

「ブツブツブツブツブツブツ」

「・・・・・・・・・。そう思うよなアレス!」

「お・・・・・・・・・おっぱいがちっぱい・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。そう思うよなティアマト!?」

「・・・・・・・・・。あたいもちょっとあれは勘弁してほしいかなぁ」

やっとまともに反応してくれたティアマトにある種の感動を覚えつつ『あれ』をもう一度見据える。

「胸囲減少砲だっけか?何の需要があるんだあれ・・・・・・・・・?」

「女にとっては存在そのものすら許容できない代物であることには変わらないわ」

どこかで見たようなネコ型ロボットの形をしたロボットがこれまたどこかで見たような黒い筒状のものを手にはめている。
音声までは再現できなかったのか、トナ校長の声で「どかん!」という声とともに黒い筒から謎の液体が弾状になって発射される。
なんで姿形は真似できて声は真似できなかったんだよとかいうツッコミも最早無意味だろう。

「ティアマトは逃げないのか?」

「あたいはほら、存在そのものを歪めてセンサーとか誤魔化してるし」

よく分からないが高等技能っぽかった。
とにかくいまだブツブツ何かを呟いているホラーばりのビジュアルになっているロロをどうにかしなければ。
幸いにもロボットは別の人物を追っていき、ここにはいないがいつまでも校庭でノンビリとしているわけにはいかない。
このまま寮に帰って不貞寝したい衝動にかられつつもロロを抱えてギルは走り出した。





ギルは気付いていない。
貧乳派男子が逃亡者達の行方をことごとく遮るのを。
そして王立学園はバイオハザードの如く一つの追跡者によって、阿鼻叫喚の地獄図へと誘われるのだった。






「という夢を見たんだ」

「いや、ギル・・・・・・・・・自分の部屋が無くなったからって現実逃避してないで。現実だよ」

「嘘だっ!!!」

後に第一次貧乳大戦と呼ばれた戦いから翌日、ギルは消滅した自分の部屋の前で呆然としていた。
ちなみにこのネーミングだがアレスが特に深く考えずにつけたところ何故か正式採用されたという謎の経歴を持っている。

「・・・・・・・・・追跡者が俺の部屋で自爆するなんて夢を見たんだ」

「戦わなきゃ。現実と」

「嘘だっ!!!」

「・・・・・・・・・本当に追い詰められてるね、ギル」

呆れた顔で言い放つファルだがギルの耳には最早何も聞こえていない。
ちなみにロロは胸囲減少銃を食らったのでトナ校長の所へ解毒剤をうちにいった。
ぶっちゃけ減ったか分からなかったのだが、言えば確実に首が消し飛んでいたので何も言わなかった。
そこまで思い出してギルはようやく今後についてを考え始めた。
まず第一に部屋が修復されるまで他の人の部屋に居座らせてもらう。
この場合候補はうちのクラスメイトだが・・・・・・・・・。

「ロロは不味いよな。さすがに」

第一に考えたのが幼馴染のロロ。
男女で同じ部屋とか普通にまずい。
冒険者としてならどうとも思わないのだが、日常生活で女性と同じ部屋で寝るなんて恥ずかしくて仕方がない。
同じ理由でティアマトも却下だ。
となると次はファルの部屋だが・・・・・・・・・奴の部屋にはジーナも住んでいる。
どう考えても泊まればお邪魔になるだろう。
となれば残るはアレスだが

「あいつの部屋ってどこなんだ?」

そういえば見たことないな、と思案するが知らないものは仕方がない。
事は緊急を要するのだ。
今日中に寝床を確保できなければ野宿となるのは確実だ。
ということでアレスの所へ泊まるのは保留として

「あとは宿屋か?」

といってもお金にそこまで余裕があるわけではない。
前回のゴブリン討伐で頑張ったのである程度のお金はもらえたがそれでも宿屋に一週間も泊まれば底を尽きるくらいだ。

「・・・・・・・・・あとは知り合いか」

自身が知り合った者の家に押しかける。
ある意味一番快適だろうが何より問題なのは首都プロンテラの中に王立学園はあるといってもかなり遠いのだ。
つまり登校時間を考えるとかなり早く起きなければ・・・・・・・・・待てよ?
朝の鍛錬をランニングにして王立学園まで来て、シャワーをファルかアレスの部屋で浴びれば・・・・・・・・・。
知り合いによってはこれが一番妥当な線なのかもしれない。
となるとまず思いつくのがナノちゃん。
・・・・・・・・・いや、思いつくなよ俺。
一番ダメな選択肢だろそれ。
そして次に思いついたのはペン太先生。
非常勤なのでたまに顔を合わせる程度だが、教え子を放り出すような人ではなかった。
次がアカシア・・・・・・・・・本当に顔見知り程度な上、犯罪者じゃねぇか。
あれ?
よく考えたら俺って王立学園の外に友達がいない・・・・・・・・・?
ナノちゃんは・・・・・・・・・いや、しかし・・・・・・・・・。

「休日とか寮に引き篭もってるからでしょ?」

「そりゃそうだが・・・・・・・・・あれ?声に出てたか?」

「うん。というかアカシアと顔見知りって何したの?確か特級犯罪者だよね」

「・・・・・・・・・」

しまった。
何口走ってんだ俺は。
ファルに誤魔化しながら説明した後、先程あげた選択肢の中から考える。
最有力候補なのがアレス、次いでペン太先生だ。
前者が一番無難に思えるが何よりアレスの部屋だ。
人が住める環境であればいいのだが・・・・・・・・・。
とにかくアレスの部屋を探すべく、ギルは寮を探索しはじめた。
ついでに言うとファルも知らないらしい。

2-50 男の泣き所

王立学園の中で最も強い人物は誰か。
そう聞かれたら大多数の人間はガルマー先生と答えるだろう。
ガルマーが教師として指導する時、冒険者見習い達はその技術の高さに驚き尊敬するからだ。
技術力、判断力、身体能力、魔力。
それらを統計的に見てみると確かに王立学園で最強なのはガルマーで間違いないだろう。

「なのー」

が、ごく一部の人間───特に教師陣はこう答えるだろう。
知る人ぞ知る『世界樹の魔女』、トナ校長こそが王立・・・・・・・・・いや、存在最強であると。

「なのー」

こんなふうに団扇を片手にクーラー全開の部屋のベッドの上でゴロゴロしていても、最強なのだ。

「・・・・・・・・・だらしない」

「あ、キリア。どうしたの?」

「今はナノ」

「あ、キリアキリア!美味しいお饅頭をタクが買ってきたの!一緒に食べるの!」

「・・・・・・・・・」

まったく話を聞いていないトナにナノ───キリアは溜息を吐いた。
そしてふとトナはキリアのほうを凝視し

「あれ?どうしたの?なんだか顔色が悪いの」

「・・・・・・・・・ナガレ=ノクトンと遭遇した」

「あー・・・・・・・・・まだ苦手だったの」

「・・・・・・・・・」

「ナガレは生真面目でいい子なの」

「ありえない」

即答で否定するキリアにトナは苦笑いをながらクーラーを切る。
そしてベッドから降りて腕輪からあるものを取り出す。

「はいなの。これが氷・・・・・・・・・まぁだいぶ圧縮してて術式に治すには時間かかるの」

「・・・・・・・・・?エイボンは?」

「エイボンは何か美味しい気配がするとか言って一月前くらいに失踪したの」

「・・・・・・・・・相変わらず」

エイボンなら解凍、そして術式化なんて一日で出来るだろうがいないのなら仕方ない。
トナやキリアとて彼女の身勝手さは昔からよく知っているのだ。

「なの、次のNINO&NANOのライブのスケジュールなの」

「・・・・・・・・・」

キリアは腕輪経由で送信されるそのデータを確認し、頭の中で今後の予定を組み立てていく。

「それじゃあデートにいくの!」

「・・・・・・・・・職務は?」

「いいのいいの。そんなのタクとパールに任せとけば終わるの。
 今日は久々にちやほやされたい気分なの!」

そう言い放ったトナは自身に供給し続けていた魔力の一部をカットした。
するとそこには変身魔法が解除された彼女の姿が。

「・・・・・・・・・大騒ぎになる」

「大丈夫なの!NINO&NANOのゲリラライブにいくの!」

「・・・・・・・・・話を」

「さぁ出発なの!」

「・・・・・・・・・」

NINO&NANOで天真爛漫であるニノ。
実はトナの素顔であり、校長が副職なんてことを知っているのは極々一部の人間だけだったりする。





ギル=ノクトンは部屋のダンボールをあさっていた。
入学してから既に二ヶ月以上たつというのに全ての荷物はまだ部屋に出してない。
といってもギルが持ってきた私物は武器の手入れ道具だったり冒険者の必需品だったりするものばかりだ。
今日出された課題に必要な材料を見て「そういえば来る前買ったっけこれ」と思い出しダンボールをあさっているのだ。
腕輪に入れればいい話だったのだがこういう細かいものを取り出すのは少し技術がいるのだ。
そういえば昔母さんが四次元ポケットに手を入れてお目当ての道具がうんたらかんたら言ってたけどなんだったんだったんだろう。
とにかく腕輪というものは便利なようでいて実は魔法使い向けでもあるものだ。
なんせ格納領域の座標を決めて取り出したりするのには細かな魔力設定が必要で、
小道具を入れようものならそれこそ魔法を使うレベルでの繊細な作業が必要である。
腕輪が支給されはじめて数百年。
その間必需品となった腕輪は人々の魔法技術のレベルを格段に引き上げたがそれでも使い始め1年にも満たないものには難しいものだ。
ギルは一応食料袋と傷薬とバスターソードの領域を腕輪に設定しており、大雑把に操作しても取り出せるようにしてある。
・・・・・・・・・まぁその設定をしたのはファルだが。

とにかくだそのような理由で腕輪ではなくダンボールに入れて寮に送ったギルだが、その作業もファルに任せたのだ。
あれ?

──ファルに任せすぎのような・・・・・・・・・まぁいいか。

そしてその事件は起こった。





「な・・・・・・・・・」

お目当ての材料がないので別のダンボールを開けると、そこには絶句せざるを得ない代物が存在していた。
まさにこのダンボールはパンドラの箱。
開けてはならない、災厄が潜んでいた。

「・・・・・・・・・」

それはいわゆる成人未満お断りな本達。
そしてその傍にひっそりと、しかし確かな存在感を示している『Diary』と書かれた日記帳。
前者はとりあえず忘れることにして後者の表紙をめくってみることに。


はち月なな日すい曜日 はれ
きょうはさーかすをみにいった
ばひゅーんてなってぴょーんとはねてとってもたのしかったです
またいきたいです


「うおおおおおおお!?」

なにこの羞恥プレイ。
駄目だ、これを読むと間違いなく俺はダメージを食らう。
1ページから既に身体がかゆくてたまらない。

「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」

何事もなかったかのようにその日記帳をダンボールに戻してガムテープも張りなおす。
さらにマジックペンを取り出して箱に『危険物』と書いてすっと端のほうに追い寄った。
そして腕輪を取り出して通話機能を呼び出す。
通話中という文字が腕輪の上に表示され、『sound only』というスクリーンと共に繋がった。

「ファル!なんで黒歴史を俺の箱にいれた?!」

『・・・・・・・・・意味はわからないけど、落ち着いて。何の話?』



少年説明中




「ということだ。俺の日記まで入れることないだろ?つうかなんで他の本も何で隠し場所知ってるんだ!?」

『いや、ベッドの下とかありきたりな場所で隠してるといわれても・・・・・・・・・』

「のおおおおう!?」

いやこんなことの為に通話したわけじゃなかった。
とりあえず本題を、と前置きしてからファルに聞いてみることにする。

『今日の課題で・・・・・・・・・ね』

「ああ。ファルなら分かるんじゃねぇのって思ってな」

『・・・・・・・・・?』

そう聞いた瞬間に何故か沈黙するファル。
なんで?
そう思ったのも束の間

『さっきから何か勘違いしてるみたいだけど、僕はギルの引越しに何の関与もしてないよ』

「・・・・・・・・・え?」

『君の母親が荷造りしてたっけ。・・・・・・・・・ああ、だからあの時お礼なんて言ったんだ。
 何もしてないのにいきなり感謝されたから何かと思ったけど、荷造りを僕がしたと思ってたんだね』

ギルにはその声はまったく届いてなかった。
男には泣いていいことがいくつか存在する。
これは泣いていいことのはずだ。

「もう・・・・・・・・・ゴールしていいよね?」

『・・・・・・・・・そうとうショックだったみたいだね』

まぁ僕にはよく分からないけど。
そういい残して通話はきれた。
正直これ以上話す余裕がなかったのでありがたいといえばありがたいのだが・・・・・・・・・
淡々と自分のベッドの下から取り出した青少年向けの本をダンボールに詰める母親の姿を想像して

「うわあああぁぁぁぁぁ!?」

絶叫しながらベッドの上でジタバタと暴れ始めた。

需要のない話

screeniris075.jpg

SSあさってたらなんか懐かしいの出てきたのでぺたり。
普通のネギ時代のものですねー。
まぁ確かこのフェアリーフ、枝産か変換物なのか自力で移動してましたけど。

最近はROもやらずに仮面ライダーOOO見てます。
例年通り「何この仮面ライダー。かっこ悪い・・・・・・」と言いつつ見てるうちに格好良く見えてしまいます。
あと見てみて思ったんだけどこういう主人公大好きです。
争いはよくないとか偽善ばっかり言う主人公とか大嫌いだけど、人の悪い部分を認めてちゃんと出来ることからやっていく主人公かっこいいです。
何の脈絡もなく争いはいけないです、子供っぽい感情で動くのはBALSEN的にはバットです。
OOOの主人公は過去からの経験からある意味強迫観念ともいえる程助けられる人は助けるというちゃんとした設定があって好感がもてますねぇ。
その点某ガンダム種の主人公なんて・・・・・・・・・うちあいつ大嫌い。

そういえば仮面ライダーの映画が最近クロス物ばっかりですな。
個人的にああいうのあんまり好きじゃないんだが・・・・・・・・・映画作るなら過去の仮面ライダーの人気を借りるような真似をしないでほしい。
まぁそっちのほうが安定して売れるからなんだろうけど・・・・・・・・・。


そういえば仮面ライダーなんて書いてるけど、うちのギルドで仮面ライダー見てるの少数なんだよなぁ。
そしてこのブログを見ているのはギルドメンバーだけ。
うん、凄く需要のないこと書いたな!

ばーどこいん!じゃなくてクリスタルコインだった

コピー ~ screeniris464

アニバ期間に倒したバードコインの画像。
予想とだいぶ違うんだぜ!
赤黄青の様々なコインで鳥の形を作ってるみたいなmobを想像してたんだけど・・・・・・。
そういえばクリスマス期間だなぁ・・・・・・やる気でにゃい。

そういえば先日殺しの禁忌云々言っていたけど、不思議に思って調べてみたらストレスによって嘔吐の症状が出ることがあるみたいですね。
つまりよくあるそういった表現はストレスからくるものが原因という可能性もある、と。
まぁどうでもいいけど。

クリスマスかぁ。
たまにミニスカサンタとか見るけど、あれは邪道だよね。
というよりミニスカよりロングスカートのほうが好m・・・・・・・・・落ち着け俺。
なんか最近こういう暴走ばっかり書いてる気がする。

そういえばアニメフェア?が会社にボイコットされまくってますねぇ。
まぁ漫画アニメにピンポイントで規制なんて入ったら会社としても堪ったもんじゃないからのぅ。
一部とはいえ業界にあそこまで拒否反応あるのに何の対策もなしに自分のエゴで法案を通そうとする東京知事、脳みそあるんだろうか・・・・・・?
どう考えても強い反対を受けてまで強行に通すようなものじゃないと思うんだが。
そもそもあれって何かメリットあるの?
テレビだって規制入れたから昔に比べて好き放題できなくなって面白くなくなったって話もあるし。
昔がやりすぎだって話もあるけど、今の規制入った番組が面白くないのは確かだよね。
ある程度の政治力手に入れたからって強気になりすぎだろう。
いや興味ないから知事になる前は知らんけど。
つうか某掲示板見る限り奴が過去に書いていた小説の内容見ると説得力なさすぎだろう。
特に傑作だからおk、ってのはさすがにキチガイ的な発想だと思います。
こんなところで延々と政治批判なんざしても面白くないので

閑話休題

つうかROの話はどこいった!?
ARの更新は・・・・・・まぁ土日にでもしときまふ。
そういえばたまにまったく知らない、ギルドメンバー以外の足跡が残ってるんだけどこれどういった経路できてんだ?
まぁ何かあるんだろたぶん。

とるとるとるとる

タイトルに特に意味はない。
ギルドメンバーとジュピロスいったりなんなりとROのIN率が戻ってまいりました。
そして語ることはジュピロスにいったことくらいなんだ!

screeniris461.jpg

え?名前?
いや面倒d・・・・・・・・・

リアル事はというとなんとなくぶっとんだ帯のついた小説がライトノベルの新刊のところに置いてあったから買ってみたら官能小説だったくらいだな・・・・・・・・・。
いやさ、本の裏見たらピンクだった時点で気付かなかった俺もあれだけどあんなところに置いてあるほうが悪いと思うんだ。
あとは大学の研究室仲間に忘年会誘われたくらいかなぁ。
それだけなら特に書くこともないんだけど、24日だぜ?
行く時点で負けた気にならないのだろうか・・・・・・・・・。
実際メールにもリア充はイベント優先しとけって書いてあったし。
面倒だけど行ったほうが人間関係が良くなるだろうし、第一リア充じゃないし。

ぺるーん

水曜日に更新するとか言っておきながら更新しなかったBALSENです。
でもアクセス解析見てみると水曜日は誰も来なくて、今日もまた誰も来てないから別にどうでもいいよね!
アクセス解析見る度に自己満足万歳と意味なく誇らしげになりまする。

さてARは・・・・・・・・どうせ誰も見てないんだろう?と思って手を止めてしまった俺は悪くない。
うん、まぁファルにも苦手な人がいるんだよー、って話です。

先日ギルドメンバーの方と取材にいきました。
内容に関しては後日アップしますが、日に関しては未定です。

2-49 暗躍する者

ギル達は僕がファルだと思っているようだけど、我はファルじゃない。
確かに僕はファルなのだが正確に言うならばファルが我だと言ったほうが正しいだろう。
もちろんこれは時が来るまで教える気はないし、その機会は既に決まっている。
ならば僕からギルに話すことは何もない。
ただ・・・・・・・・・ただ僕は忠告だけはしてしまった。

「絶対にロロだけは好きになっちゃだめだよ」

その時のギルの顔に「何言ってんの?」と書いてあったが彼が意図を理解するのは一生なくていい。
本来僕は鑑賞することはあっても干渉だけはしてはいけない。
それも彼の運命を変えてしまうような干渉だけは絶対に。
いや、干渉しても意味がないといってもいい。
だというのに彼にその忠告をしてしまったのは何故だろうか。
こんなことをすれば主様が悲しむかもしれないことは分かっていたというのに。
・・・・・・・・・いや、このままギルがロロを好きになってしまってもそれは同じことだ。
ただギルに忠告をすれば僕は主様から嫌われてしまうかもしれないというデメリットがあるだけだ。
主様に嫌われる、そう思うだけで身体は震えが止まらなくなり、動悸が激しくなる。
きっと主様は許さない。
世界を愛していた主様は僕を怒る。
そう決まっている。
何かを引き止めるように、縋るように胸元の古ぼけた鍵を握り、考える。
僕が何故そんなリスクを冒してまでギルに肩入れをしたのか。
・・・・・・・・・友情だとでも言うのか?
僕が?
この僕がか?
ギルに友情を感じている?
馬鹿な。
そんなことがあるわけがない。
僕はギルを信用していない。
それどころか誰も信用していない。
あるのはただかつて主様が願った夢を叶える為においている周囲の人間だけ。
だから僕は・・・・・・・・・僕は・・・・・・・・・

「どうかしましたか?」

「・・・・・・・・・」

長い間、思考に入り込んでいたらしい。
気付けばジーナが心配そうに顔を覗き込んでいる。

「何でもない」

冷たく言い放ち、兵士達が囲う絨毯、その中央を堂々と歩く。
彼女のことは嫌いなわけではない。
僕のために努力しているのを否定する気はない。
だがそれと僕が彼女に好感を抱けるかという話は別問題だ。
何か言いたげに口を開いたジーナだが、それが言葉となることはなかった。

「久しぶりだね。今はファルと呼んだほうがいいかい?」

「構わない。それで」

兵士達がファルの一挙一動に警戒心を抱いているのを感じつつも不敵な態度を崩さず彼、クロウに言い放った。

「これで精鋭なの?僕なら一分・・・・・・・・・いや、40秒で全員片付けられる」

戦いに疎い一般人でも分かるほど濃厚な殺気がファルに突き刺さるが本人は何も感じてないかのように続けた。

「このままでは近い将来起こる聖戦に間に合わない」

「やれやれ・・・・・・・・・これでも軍事はだいぶ強化したんだよ?」

これ以上そっちに予算を回すと色々な方面から苦情が来る。
そうクロウが付け加えるがファルはしかめっ面で言った。

「前話した通り君が訓練教官をしてくれれば問題ないんだけどな」

「僕は予言の通りにする為にもギルに降り注ぐ災いに注意を向けなければならない。
 その為なら何だってしてるさ。この前だってアインヘリヤルを殺したはずだよ?」

「まったく君は・・・・・・・・・予言を回避するってことは考えないのかい?そもそも詳しい内よ・・・・・・・・・」

「それは言えない」

「・・・・・・・・・」

「ただこれが僕にとって最善の未来だ、と言っておく」

「なら君の言葉を信じるしかないね」

「僕は君を信じていない」

「違うね。君は誰も信じていない」

先程まで考えていたことをあっさりと言い放たれたファルは眉を顰めるも「間違ってはいないね」と言った。
だがさらに、とクロウは言葉を追加する。

「君自身さえも信じていない。ファルが信じているのは敬愛する主だけだね?」

「・・・・・・・・・そろそろ本題に入ろう」

「ちょっと旗色悪くなるとすぐ会話逸らすんだから・・・・・・・・・まぁいいよ。それで話というのは───氷が見付かった」





氷が見付かった。
つまりそれは保険が完成したということ。
話を聞いてみると、とある冒険者が聞いたこともないような世界の果てで見つけてきたらしい。
道理で私兵で探索させても見付からなかったわけだ。
まぁ見付かったのは喜ばしいことではある・・・・・・・・・が、問題は見つけたきた冒険者の名前だ。
ナガレ=ノクトン、僕にとってこの世界で最も厄介といえる冒険者だ。
出来るなら会いたくない。

「ということで僕はこれから身を隠すから」

「え?ファルさん?」

ナガレが帰ってきている。
その事はファルが数少ない恐怖を感じる相手が今、身近にいる。
なんとしても逃げなければ。
となると急いでジュノー行きの飛行船・・・・・・・・・いや、あそこ(・・・)に行くほうが確実だろう。
何かを言いたげなジーナを無視して頭の中で逃走ルートをいくつも思い描く。
と、考えていると肩に手を置かれる。
なんだ、ジーナも行くの?
そう聞こうとして振り向くとそこには

「ほう。このナガレ様から逃げようなんて・・・・・・・・・調教が足りなかったか?」

不敵に笑う男、ナガレ=ノクトンの姿が。

「ぎゃああああ!?肩がっ!?肩がとけてるっ!」

「HAHAHAHA」

ナガレが乗せていたファルの肩から光の粒子のようなものが飛び、どんどん削られていっている。
とっさに持っていた剣の柄でその手を払い、距離をとる。

「あうあうあうあうあうあう」

「ふ、ファルさん?大丈夫ですか?というかこの方はいったい?」

「おや、ジーナちゃんか」

「はい?」

呼び止められたその声にジーナは過去の記憶を検索するが、このような人物に心当たりはない。
というかこのファルの怯えようはなんなんだろうか。

「久しぶりだな。といってもこんなに小さかった頃だからな。覚えてないだろ」

親指と人差し指の隙間で表現するナガレ。
そんな小さい人物はいません、と言いたいが先程のファルの反応から迂闊なことはいえなかった。

「ま、覚えなくてもいいが一応自己紹介をしておこうか」

ナガレはどこか彼に似た笑み浮かべながら

「ナガレ=ノクトン。世界を旅する渡り神の一柱だ。あ、こいつとは昔馴染みだ」

「ひぅっ!?」

踏まれながらこいつ、と言われているのは廊下の隅で可哀相なほど震えているファルだった。
助けたかったが、こういったファルも新鮮だったので結局助けなかったジーナ。
とりあえず、次は助けるから許してくださいと自己弁護しておいた。







ナガレがそう自己紹介をし、王城から去っていくとファルは立ち上がった。

「あの?」

「・・・・・・・・・あれは覚えなくていい」

「踏まれてたことですか?それともナガレさんのことですか?」

「どっちもだよ。だいたいもう会うことはないだろうし」

「いったいどなたなんですか?それにノクトンって・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・ナガレはギルとロロの先祖だよ」

「はい?」

「もう人間やめちゃってるから数百年は生きてるけどね・・・・・・・・・前に会ったのは10年前くらいだっけ」

「はぁ」

「あの装備を見る限り、そろそろ別の世界に行くみたいだからたぶんもう会わないだろうね」

2-48 似非神父と不幸少女

昨日の敵は今日の友。
そんな昔の言葉を思い浮かべながら、ギルは困惑していた。

「おかわりはいいのかね?成長期なのだから、食べないと大きくなれんぞ」

「・・・・・・・・・はぁ」

そこには似非神父こと、アカシアがいた。
こいつって指名手配じゃなかったっけ?
こんな堂々と居酒屋で食べてて平気なのか?
司祭服きてるって、隠す気あんのかこいつ?
そもそもなんで誰もつっこまないんだ?
つっこみ待ちか?
俺のつっこみ待ちなのか?

「・・・・・・・・・あの」

「なんだね少年?」

「何してんですか?」

「居酒屋にいてすることなど一つしかあるまい?」

アカシアが食べている焼き鳥の傍においてあるのはビール瓶。
神父って飲酒禁止じゃなかたっけ?
先日の戦いはいったいなんだったんだと苦悩する。
今日は日曜日。
王立学園が休日なのでファルがいないので外食を決めたのが間違いだったのかもしれない。
なんであの時寮の食堂を利用しないで中央通りに出かけたのか、1時間前の自分の問い詰めたい。
そしてこんな時に限ってなんで相席なんだ。

「さて、私はそろそろ失礼するかな」

昼時にも関わらず酒を飲んでいたアカシアはいつのまに食べ終えたのか、席を立つアカシア。
生返事を返してギルはすっかり冷めたスープを口に運ぶ。
ああ、普通の料理って素晴らしい。
って

「待てアカシア!」

店から出て行こうとしていたアカシアを呼び止めるギル。
聞きたいことがあったのだ。

「なにかね?」

「ナノちゃんはどうしたんだ?」

そう、彼女の行方はまったくつかめない。
もともと接点が多い彼女ではないが、男として、冒険者として、友人としても見過ごせない。

「天の御使いのことかね?彼女なら無事ははずだ」

「・・・・・・・・・」

「本当さ。あの後魔法少女とやらが来てね。それも鬼畜魔法少女だ」

・・・・・・・・・はい?

「・・・・・・・・・鬼畜魔法少女ですか」

「そうさ。君も気をつけたまえ。魔法少女はこの世の理を破壊する」

そういい残してアカシアは今度こそ居酒屋を出て行った。
色々とつっこみたい衝動にかられたがそこは我慢することにする。
一度敵対・・・・・・・・・というか犯罪者のアカシアだが、中身は案外人間味のある奴なのかもしれない。






どうでもいいイベントが発生し、このまま寮に帰るか露店をまわるかをギルは迷いながらベンチに腰をかけていた。
ふと自身の腕輪のメールシステムを呼び出し、受信メッセージを確かめる。
彼女、ナノへのメールは依然として帰ってこない。
アカシアの話を信じるならばナノは無事はなずだが・・・・・・・・・もしかして嫌われているのだろうか。
いや、それならアカシアと会った日、呼び出しに応じなかったはずだ。
となるとアカシアが嘘をついている可能性だが、これはおそらくだが低い。
あの時アカシアが気に掛けていたのはナノ一人で、自分とロロのことなんて道端の雑草くらいにしか思っていなかっただろう。
実際居酒屋でも相席で座った時、数分くらいしてから気付かれたもんだ。
出来ればそのまま気付かないでいてくれればよかったのに。

「ありゃ?ギルっち?」

声をかけられた、その声に反射的に振り返り見つけたのは黒いロングの髪に黒い目を持つクラスメイトのティアマト。
ラフな私服姿で・・・・・・・・・

「その胸についたアイスはなんだ」

「へ?ああ、さっきアイス食べながら歩いてたらさ、ちょうど柄の悪い人とぶつかっちゃったのよ」

「その真っ黒になった右腕はなんだ」

「家の鍵が焼却炉に入っちゃってさ。火を消してから中につっこんだのよ」

「・・・・・・・・・その頬についたキスマークはなんだ」

「いやぁ、間違ってオカマバーに入っちゃってさ。すぐ帰ろうとしたんだけど異様に気に入られちゃったのよ」

ファーストキスは守り抜いた。
そう誇らしげに胸を張るティアマトに思わず涙をこらえるギル。
相変わらずの不幸ぶりだった。
戦闘訓練や演習の時は不幸が襲い掛からないのに彼女の場合、実生活において不幸になるようだ。
どうにかしてやりたいが、かつてどうにかしようとして自身も不幸に見舞われたのは記憶に真新しい。
一緒に不幸体質を治そうとしたメンバーの中で特に被害を被ったジーナは数日間不登校で部屋に引き篭もったくらいだった。
我がクラスの結論は”そっとしておこう”ということになった。

「ところでさっきからスルーしてたんだが」

「なに?」

「その子・・・・・・・・・なんか黄色くなってるけど、ナノちゃんだよな?」

言うべきか言わざるべきか迷ったのだが、とうとう聞いてしまった。
ジーナの隣に立っているのはティアマトと同じく黒い髪の持ち主、『であった』ナノの姿が。
というか知り合いなのだろうか。
超ロングで立っているにも関わらず地面すれすれにまで届いているかつての艶やかな髪は黄色に変色していた。
いや、黄色くなっているのは髪だけではない。
服も黄色で統一されている。
ツンとにおってくるこの匂い。

「ペンキでもかけられたのか?」

「・・・・・・・・・」

無言で頷くナノ。
相変わらず表情が乏しいがどこか哀愁を漂わせているのは見間違いじゃないだろう。

「いやぁ、ごめんね?お詫びに昼食奢ってあげるからさ。まぁその前に銭湯だけど」

「(フルフル)」

「さてギルっち、そういうわけだから」

「(ウルウル)」

なの の なみだめ!
こうかはばつぐんだ!

「な、なぁティアマト。ほら、お詫びなんていらないんじゃないか?」

「何言ってるのさギルっち。ナノっちには迷惑かけたんだから何かするのは当たり前でしょ?」

「・・・・・・・・・ソウデスネー」

フルフルと振っていた首の速度が2倍程に上がる。
その光景に思わず目をそむけるギル。

「・・・・・・・・・」

ナノは失望したと言わんばかりに目に涙を溜めながらも睨みつけており、ギルは冷や汗を流した。
うん、これでフラグはもう立たないだろうな。
混乱しすぎて妙なことを考えるギルだが、背中はしっかりとティアマトに向け、
足は『ガ○ダム、大地に立つ』とサブタイトルをつけてもいいくらい前へ前へと地面を踏み進んでいる。

──あれ、そういえばナノちゃんって特級冒険者だっけ

・・・・・・・・・恋愛フラグを潰したかわりに死亡フラグがたったんじゃないだろうかこれ。

ふぅっはっはっはっhゴホッゴホッ・・・・・・

小説もあげないしROにもINしないくせにここんとこ妙に日記のみを更新するBALSENです。
今日はさっきまでふと考えたツンデレ理論に関してを書くだけ書こうと思います。
まぁそのあと投げっぱなしにしますが。

最初に言っておく!
ツンデレに必須なのはいわば『ギャップ萌え』だ!
ギャップ萌えのないツンデレなぞ味噌の入ってない味噌汁も同然。
もしそれをツンデレと言い張るものがいるならいいだろう、クリークだ!

ギャップ萌えとはいわゆるデレと勘違いされそうだがそうではない。
つまりデレなくても十分萌える要素とはあるものなのだよワトソン君。

この時点で脳内に「この辺でやめとけよ変態になるつもりか」と正論を放ついらない理性がありますが、無視して進みたいと思います。

例えば男勝りだけど人形、可愛いものが大好き。
でも周囲には知られたくなくて隠している。
これでツンツンしてたら間違いなくツンデレだ。
だがしかし!
ただツンツンしててそれがツンデレか?
もともとツンデレとはツンがデレに移行するような現象をツンデレと称していたのであって断じてキャラなわけではなかったつまりはツンとデレを兼ね備えている人物がツンデレなのではなくツンがデレになる人物のことをツンデレというのだ、そのことも分からずに最近はツンツンツンで申し訳ない程度にデレを出してツンデレだと言い張る馬鹿が多くて困るだいたいだなツンデレは最初完全なオタク用語でいわゆる「萌え~」と同じような語句であったにもかかわらずただの知名度でこれが一般的に浸透しているこれは忌々しき事態であり、我らオタクを弾劾するファッ○ン自称一般人どもがさも当然のように使い始めるこれが屈辱といわずしてなんという私とて萌え~などというほど落ちぶれてはいないが奴らはオタクをキモイだのなんだの言って全てを認めようとしないくせにツンデレという表面的な部分だけを見てそれがツンデレの全てだと勘違いしているそしてそれがさも間違っていない知識のように言い・・・・・・・・・(ry

・・・・・・・・・すまない指が暴走したんだ。

ここまで書いておいてなんだが、うちはツンデレよりクーデレのほうが好みです、まる
まぁドMだったらデレないツンデレ(以後、訂正が面倒なので世間一般に認知されてるほうの二面性のあるツンデレのことを指す)でもいいんだろうが、うちはドMじゃないのでデレないツンデレはいらんとです。
そして上の話に戻るが、最低でもギャップ萌えはないとツンデレはただのうざいキャラと化してしまう。
デレ=ギャップ萌えというのは上で暴走した部分で書いたものに反するのだが、まぁ最近の言うツンデレではそのようなものだろう。
ではギャップ萌えとは何か・・・・・・・・・と書こうとしたけどこの辺にしておこう。

最近ランキングの
ジャンル:オンラインゲーム
サブジャンル:ラグナロクオンライン
という二つの項目を見てうちのサイトの方針に疑問を感じるBALSENでした。

この前の宣言はどうした俺!

ギルドマスターのブログで接続頻度戻すとか言ってたわりに全然INしないBALSENです。
ネタはないけど適当にだらだらと日記を書く。
ツイッターみたいな感じになってるけど気にしない!
まぁツイッターやったことないけど。

今日もAR書いてました。
え?じゃあ更新しろよって?
ただ更新するだけならともかく目次までリンクさせないといけないから面倒なんだ・・・・・・。
あとさっきまで書いてたのは過去編だからねー。
なんか人気のあるトナ校長とその妹と初代プロンテラ王・・・・・・・・・ぶっちゃけファルが夢で見たロズウェルとナノとトナ校長の話ですね。
こっちは要望がない限りはたぶん公開しないので内容が自重してません。
書いててR15だと思われる表現しちゃったぜ・・・・・・・・・。
性的な意味で。
たぶん過去編は全部において自重しないと思う。
バカップルものだし・・・・・・・・・。
いやエロ小説は書かんぜ?
エロ小説書ける人って執筆力が凄い高いと思う。

って俺はいったい何の話をしてるんだ。
そういや先日・・・・・・昨日だっけか。
小説の内容云々とか書いてたけど序盤で同じことを二回いってることに気付いた俺。
まぁ書き加えた内容がかぶっちゃったんだけどね。
色々と訂正すべきところもあるんだけど、面倒だからいいやとスルー。

ストックは現在3話分。
次のAR更新は水曜日にします。
といっても次に人が見に来た時は木曜日とかフツウにありそうだけど。

好き嫌いってダレにでもあるよね

ネット小説をボーッと見ててふと思った。
ツンデレキャラって何か勘違いしてる奴多いよね。
調子のって傲慢な言い方をする女の子キャラ=ツンデレとか。
うちなんてそんなキャラ見たらイライr・・・・・・・・・げふんげふん。
ツンデレはツンデレでもそれはきっと悪いツンデレだ!
特にそんなのが主人公とくっつこうものなら俺は暴れることを辞さないだろう。

あとやたらお人好しな主人公とかも受け付けない。
特に上記のキャラから罵られても仲良く付き合おうとする主人公なんてその場で読むのやめてしまうくらいだ。
分かりやすく言えば自尊心の欠片もない主人公は吐き気がする。
そんなのは人間として魅力がないし、だいたいリアルで考えたら性格破綻者だ。

あとやたら人殺しがどうとか倫理観をとく小説も好きじゃない。
ああいうのって実際は人によってかなり違うと思う。
数人殺しちゃうと慣れるってよく表現されるけど、慣れないことこそが正義!人道!みたいな勘違いしてる物書きさんが多いんだよね。
うちの持論としては人殺しそのものに慣れることは問題じゃなく、正当化することが問題だと思ってる。
まぁその辺は個々の考え方なんだけどね。
つうか同属殺しなんて人間以外にもやってるぜ。
猿なんてほかの縄張りの同類の子供捕獲して食するんだぜ?
なんか理由はわかんないらしいけど。
この考え自体が正当化と言われればそうなんだが、少なくとも脊髄反射的に小説書いてる奴よりはマシだと思う今日この頃。
普通に考えて最初の人殺しで嘔吐するのってグロいもの見たからで、殺したから吐くってのはないと思うんだ。
ほら、普通そういうのって気持ち悪いとかじゃなくて恐怖、後悔から先にこねぇ?
いや正直うちがそういう状況になるようなことないだろうし、なってみないと分からんがそれこそ千差万別だろうに。
なんか長々と語ったけどこの話題に関しては本当に様々な考え方があると思うので、『決して』つっこまないでください。
つうか論理の議論なんざしたくない。

まぁつまりはだ。
最近ネット小説なんか妙に厨ニ病(悪い意味での)にはまってる奴多くないか?
所詮ネット小説、そしてお前レベルで何語っちゃってんのこの人?と言われそうだがこれは素直な感想だ。
というか何夜中に語っちゃってんの俺?
これは特に考えずに書きたいこと書いた文章なので、矛盾があったりするかもしれぬが話半分で見てくれたほうがいいかな。

結果:最近俺の好みじゃないキャラがいっぱい(´・ω・`)

ほくほく

毎度のようにAR更新。
今回は伏線も何もな・・・・・あったなそういえば。
とりあえず日常パートうp。
いやぁ・・・既に50話突破してるんだっけか。
まぁ話数なんてどうでもよくて、大事なのは完結するかだけど。
頑張るんだ俺!

ROは一週間ぶりのIN。
気付けばアニバやってたりして1.5倍あるか聞いてみたけどなかった罠。
今年のアニバ帽の性能なんなんだろう・・・・・・。

ROネタいいのないけどとりあえずぽいっと
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2-47 ツンデレ+料理下手=致死性一歩手前の毒

ロロ=ノクトンは乙女である。
毎朝毎朝幼馴染の男の子によって起こされ、料理がまったく出来ないが、それでも乙女である。
幼馴染のギルが聞いたら一笑し、蹴り倒されるだろうが、乙女である。
そんなロロの最近の日課はファルに料理を教わることだった。
というのもたしか入学式くらいの時期がきっかけで料理を覚え始めたのだが、これがまた難関だった。
まずレシピを渡されてチャーハンを作らされた。
最初は目玉焼きが課題だったのだが、いくらなんでも馬鹿にしすぎだとロロは怒った。
そして作られたチャーハン。
色は何故か銀色に鈍く輝いており、謎の発光現象がおきていてもチャーハンである。
ちょうどファルの部屋にいたジーナもこの時ばかりは顔を引き攣らせていた。
ギルを呼んで食べさせてみたが、食べた瞬間わけの分からないことを叫んでファルにル○ンダイブしたのは何だったんだろう。
ちなみにその後ジーナの暴徒鎮圧用弾丸でノックアウトされたギルの口にファルが無理矢理チャーハン?を詰め込んでいた。
よしこれで完璧だ、ロロはそう思ったがなんでか作る料理はチャーハンから目玉焼きに難易度が急降下。
ファルに聞いてみたが基礎が大事と何度も繰り返すばかりで、納得は出来ないが師匠の言うことなんだから無理矢理納得はしておいた。

「これで完成っと」

そんなロロが今、謎の虹色で独りでに蠢く料理を皿に盛り付けていた。
盛り付ける時に少々暴れて手こずったが、力技で黙らせた。
ふとベッドのほうを見てみると、そこには布団をかぶっていかにも「私、無関係です」とアピールするジーナの姿が。
ファルは既にギルの部屋に直行しており、今頃縄で縛ってつれてくる頃だろう。
ファルが言うには幼馴染の手料理を食べるのが恥ずかしいだけだという。
そんなこと言われればロロとて恥ずかしく、ついギルとファルに照れ隠しの回し蹴りを放ってしまうのも、たまにあることだ。

「頼む!見逃してくれファル!」

「・・・・・・・・・」

そんなギルの言葉にファルはまるで絶望的な戦況の中、
少しでも敵に損害を与えるために特攻する戦士を見送るかのような視線を送るだけだ。

「はい、あーん」

顔が真っ赤に火照るのを感じつつ盛り付けた料理をスプーンにとり、直接ギルの口元へと持っていく。
本来こんなことしてやる義理はないのだが、ギルは今手足を縛られている。
もちろん解いてやるのが一番なのだがそんなことをすれば恥ずかしいからと逃げていくに違いない。
イヤイヤとギルが顔を真っ青にしながら命乞いの言葉を吐くが、ファルは手遅れですと言わんばかりに首を振る。

「俺達親友だろ!?」

「・・・・・・・・・残念ですが」

「ファ・・・・・・・・・」

ル、そう言おうとして大きく口を開けた瞬間、放り込まれる物体X。
それはまるで宇宙の神秘を体現したかのような、ニブルヘイムとムスペルヘイムが合体したかのような。
神秘。
神秘。
神秘。

「&”@-$#&%!?」

言葉にならない声を叫びながら物体Xを吐き出そうとするギル。
しかしそれをロロに察知される前にファルが顎を無理矢理押さえつける。

「・・・・・・・・・・!?・・・・・・・・・!?・・・・・・・・・!・・・・・・・・・」

最初は手足が縛られながらも打ち上げられた魚のように激しく動いていたギルだが、それも数秒だけ。
今やそこにいるのは味覚を通して脳を得たいの知れない何かで侵食された哀れな犠牲者が一人。
白目を向いているがファルとジーナは見なかったことにして使った鍋を片付け始めた。
ロロは思った。
今日も美味しく作れたみたいだ、と。





最近日課となりつつあるSAN値がチェックされる料理を食わされたギルは、胃薬を飲んで自室で横たわっていた。
出来ることなら美味しく頂いてやりたいが、あれはどんな調味料を足しても食べたいと思えない代物だった。
思えばロロが料理を作り始めたのは王立学園に入学してからしばらくのことだった。
最初こそ「何か始めたな」と他人事のように思っていた。
それからしばらくの間ファルとジーナが哀れみの篭った目で見てくることに疑問を感じていたが、その時気付くべきだった。

「・・・・・・・・・」

ロロの料理は一言でいうなら『錬金術』である。
先程の料理だって原型すら留めていないが実は目玉焼きである。
いったい何をどう調理したら卵があの謎の物体Xになるのだろうか。
一度だけファルに聞いてみたことがあるが、心底不思議そうに首を傾げていたのが印象的だった。
ファル曰く

「僕がちゃんと隣で見てるんだけど、気付けば謎の生命体になってたり、謎の現象を起こす物体になってたりするんだよね。
 一度も目を閉じないで見てみても、気付いたら変化してるんだ。僕には理解できない現象だったよ」

とのことらしい。
ただ不味いだけならいいのだが、最初の日に作ったチャーハン?は何故か洗脳効果のようなものがあった。
細かいところは覚えていないのだが、ファルに対して抗いようのないほどの欲情を感じてしまったのだけは覚えている。
ちなみにあの後かなり荒っぽかったが止めてくれたジーナに涙しながら感謝した。
その晩、胸焼けが一晩中止まらず眠れぬ夜を過ごしたのは今となっては懐かしい出来事だ。
なんせ今はロロの料理猛毒を食べても1時間後には必ず起き上がるからだ。
身体がロロの料理猛毒に対して抵抗力を身につけたということだろうが、素直に喜べない。

「というか何で料理なんてしてるんだ・・・・・・・・・?」

ロロが料理を始めた理由を本人に聞いてみるととび蹴りが飛んでくるし、ファルに聞いてみると苦笑いを返される。
ジーナにいたっては暴言が返ってくる。
どうにかしないと死ぬ。
胃袋的に。
そう思っていたのも初期段階だけで、今となって・・・・・・・・・いや、よそう。
そのせいかその辺に関して問い詰めようという気が薄れてきているのは確かだ。
だが原因を突き止め、究明しなくてはこの無限地獄が終わらない。
え?ロロに直接言えって?
無茶言うな。
負けず嫌いのあいつにそんなこと言えばより悪化するに違いない。

2-46 隠された力?

意識が浮上する。
懐かしい何かを見ていた気がするが、身についた習慣がそれを振り払う。
重い目をあけてベッドの傍においた腕輪の目覚まし昨日を呼ぶ。
いつもどおりの起床時間であることを確認すると軽く頭を振ってふらふらと洗面台へ向かう。
顔を洗うと裏庭へと向かい、バスターソードを腕輪から取り出して素振りと型の練習をする。
以前は中庭でもしていたが好奇の視線に晒され、人気のない裏庭へと移動した。
少し寮からの距離が遠くなったものの、静かで集中できるのが何よりもの利点だ。
そして今日の日課はいつもどおり終わる・・・・・・・・・はずだった。

「あれ?」

自分の技じゃないような。
そんな疑問を浮かべつつもう一度無意識に放った技を意識的に放つと、再び思案する。
ナニコノワザ

「・・・・・・・・・つまり俺の隠された能力ってことだな!」

なるほど、俺やるじゃねぇか。
もちろん心の底からそう思っているわけじゃないが、考えるのが面倒なギルはそう思うことにした。
なんか知らんけど技が増えた、それでいいと。

日課を終えると汗を流すためにシャワーを浴びる。
そして部屋でバスターソードの簡易的な手入れをしてから部屋を出る。
向かうのはファルの部屋だ。
ファルの部屋はギルの部屋と同じ階に存在しており、またそんなに離れてもいないのですぐにつく。
ノックをすると中から出てきたのはファル・・・・・・・・・じゃなくてジーナ。

「早く座ってくださいうすのろ」

朝一番の挨拶が罵倒のジーナに最早慣れつつあることに嘆きながら既にテーブルに用意されている朝食に手をつける。
ロロは既に食べ終わっており、ファッション雑誌を広げてソファーでゴロゴロしていた。
まるで自室にいるかのような自堕落さだが、ここはファルの部屋だ。
その辺のことを忘れてないかと思いつつギルはキッチンで食器を洗う二人を見つめる。
ファルとジーナ、この二人が怪しいと思っていたのは出会った頃からだった。
何も恋路だけに限ったことではない。
全ての面において怪しいのだ。
もちろんギルは友達だと思っていたので追及はしなかったのだが、もし聞いたとしても彼らは答えなかっただろう。
思えばジーナがロロのことをお姉さまと呼んで慕う『ふり』をし始めたのもあの事件からだった。
ジュノーのモンスター襲撃事件・・・・・・・・・あの日何があったかは知らないが、二人の間で何かが決定的に変わったのは確かだ。
二人は自分のことをまだ何も気付いていないと思っているようだが実際は色々なことに気付いている。
つうかあれだ。
こいつら、同棲しといて隠す気ゼロだもんな。
いつファルの部屋いってもジーナいるし。
・・・・・・・・・ロロは何故か気付いてないけど。

「やれやれ」

それでも普段二人から甘い空気が一切流れないのは何か事情があるのだろう。
本音はその事情を聞いてどうにかしてあげたいのだが、ファルはともかくジーナはそういうのを何より嫌うだろう。
ならば親友として出来るのは見守ることだけだ。





「さぁ逝くでがんす」

「食らいなさい!」

「いやでござる!見守るだけでござる!」

「何とち狂ってんですか!?」

いやいやいやいやジーナさん!?
模擬戦で銃使うってなんなんですか!?
なんなんですか!?

「死ぬ!絶対死ぬ!当たったら死ぬ!」

「大丈夫ですよ。模擬弾ですから。当たっても死ぬほど痛いだけです」

「だけ、ってなんだ!?十分じゃないか!」

今行われているのはギルとジーナの模擬戦。
平原に書かれたサークルの中のみで動き回り、相手に有効打を与えたほうの勝ちだ。
ギルは手にもった木刀で飛んでくるゴム弾を打ち払い、そして避ける。
一方ジーナはギルを近づけまいとここぞとばかり嫌らしい位置にゴム弾をばらまいている。
普通木刀で防ぐ場合最も弾きにくい場所は下段と上段だ。
というのも人間が木刀を持つとその性質上正面が最も振りやすい。
もちろん下段と上段にも振れるが真正面程振りやすくはない。
しかし防御しにくいというだけで回避という面なら一番楽でもある。
が、ギルは回避より防御のほうが得意なのでつい弾いてしまうのだが・・・・・・・・・それが現在の状況を作り出していた。

「ちぃっ!」

執拗に足元を狙ってばらまかれるゴム弾。
たまに跳弾で予測もつかない軌跡を描き、足にもいくつか被弾している。
・・・・・・・・・めちゃくちゃ痛いのと、いつ男の弱点に当たるかで凄く怖いんですが。
リロードの合間にも近寄ろうとするが、危なくなると腕輪から予備の銃を取り出して連射する。

「これ・・・・・・・・・卑怯じゃねぇのか!?」

「あら、なんのことでしょうか?」

「だいたいあと何発あるんだよ!?」

「私の弾丸は108式まであります」

「どういう意味で!?」

「隙あり」

しまった!
そう思う間もなく弾丸を弾いたままの体勢で硬直してしまう。
そしてジーナの手に持つ銃口はギルの頭に向けられる。
ゴム弾でも頭に当たると宣言通り死ぬほど痛いんですが!?
交わったジーナとの視線でそう目で訴えかけるが、帰って来た言葉は

「大丈夫ですよ。死にはしませんから」

・・・・・・・・・。
本気でやばい、明日はニノ&ナノのライブなのだ。
頭に直撃なんてしたら間違いなく昏睡する。
明日起きられるかは謎であるが、そんな賭けはしたくない。

「うおおおおおお!」

「はい?」

崩れた体勢を立て直そうとする力を抜き、木刀を思いっきり地面に突き刺す。
そのままの勢いで一回転。
頬をかすめる弾丸を感じながら何も考えることなくジーナの下へと走り出す。
次いで2発目、3発目と今度は確実に当て、足を止めるために胴に向かって弾丸が放たれるが足を止めないで

「っ!?」

弾丸を切り裂いた。
驚愕に足を止めたジーナに構うことなく手に持たれた銃にむかって一閃。
そのまま木刀を反すことなくジーナの喉下へと突きつける。

「・・・・・・・・・降参です」






その頃ファルはロロの蹴りをかわしながら今のギルの動きを見て驚いていた。
あの動きは・・・・・・・・・いや、あの技は間違いなく彼の技。
初代プロンテラ王、ロズウェルが使っていた武器を問わない確実に斬る為の技。
なんで彼がそんな技を?
そう思案するがその答えを出す前に

「いい加減食らいなさいっ!」

「へ?げっぽるぁ!?」

ロロの足技によって意識を刈られた。

最近これROブログというか小説ブログと化してね?と思うバルセンです。
一番需要のなさそうなものをメインにするなんて・・・・・・・・・。
ROは所属ギルドに先日入った新人さんも合わせてETにいったくらいですねぇ。
最早ET専用になりつつ!

ARに関しては戦闘パートというか、そういうのはしばらくお休みになります。
日常パート等が多くなりそうですねー。
というかアカシア戦、書くの忘れてたぜ・・・・・・・・・まぁいっか。
こういう場合、やってないフラグだし。

2-45 プロンテラ

腕輪の情報、その中のメールシステムを呼び出しては読み、落胆する。
そんな動作を何度も繰り返していた。
その人物───ギルは彼女からの返信を待っていた。
あの燃える教会の中、一人残った彼女のことを。

「・・・・・・・・・はぁ」

あの後衛兵に話すと何の説明もなしに特級ランクの事件として口止めされた。
どうやらプロンテラ騎士団のほうも何かしらの情報を受け取っていたようで、ギルが通りにたどり着いたその時、対策は練られていた。
ナノのことが心配だったのでしつこく食い下がると、既に犯罪者に対抗できうる人材を送ったらしい。
その人物のことも聞きたかったが、機密がどうとかで教えてもらえなかった。
しかしその時衛兵はブツブツと悪態をつきながら不満を漏らしていたので、案外知らないのかもしれない。
そこまで考えて、再びメールシステムの呼び出し。
受信メールに一件も入っていないのを確認し、また落胆する。

ふもっふ!

腕輪の画面を再び閉じようとして鳴った音。
メールが届いた時に設定された音だ。

「・・・・・・・・・・!?」

焦るようにメールの受信した内容を確認する。

『前を見ろ』

「・・・・・・・・・前?」

「ああ。馬鹿にしてんのかてめぇ。俺の授業がそんなに退屈だってか?」

メールの通り前を向くとそこには青筋を浮かべたトマト先生の姿が。
腕輪をはめた右手を軽く顔の前に挙げているのを見るに、腕輪の情報を展開しているようだ。
ふと受信したメールの送信者を確認する。
そこには『トマト先生』の5文字が。

「何度呼んでも返事しないなんて、いい度胸じゃねぇか。ああん?」

・・・・・・・・・俺、死んだかも。






スコップで何度も地面を突いては掘る。
既にそれだけの深さ、広さで掘ったかは分からないが今日一日中掘っていたのだ。
そろそろいいんじゃないだろうか、と思いずっと下を向いていた顔を上げた。
首の骨が鳴る音を感じつつ背伸びをする。

「こんなものかな?トナ、どうだい?」

「わたしに言われてもさっぱりなの」

「じゃあキリアは?」

「・・・・・・・・・これくらいで」

キリアは僕の問いかけに小首を傾けながら答えた。
どうやら自信がないようで、若干表情に不安が滲み出ている。

「あとは埋めるだけなの!」

「いや待ってくれ。今埋めたら何のために掘ったのか分からなくなる」

「そこに平原があるからなの」

「それ何て落とし穴魂」

そう・・・・・・・・・これから僕達はここに彼らを入れる。
墓を、作る。
それに最後まで反対していたトナのことだ。
これも一応、自分がまだ反対であることを示すための小さな抵抗なのだろう。
一方キリアはボーッと地面を眺めて話には参加していない。
何を見ているのかと思い、近づいてみるとミミズがうねうねと蠢いていた。
・・・・・・・・・相変わらずのマイペースである。

「あとは風の魔法でぶちこむの」

「いやいやいや!そんなことしたら死体四散するから!余計に大変になるから!?」

僕にとって彼らは家族だった。
小さな村、小さな力しか持たない村だったけど、僕にとってそこは間違いなく故郷だった。
・・・・・・・・・本当ならイライラしてトナの言うことを実行したいのだが、さすがにそこまでするのは良心が痛む。





あれからその辺に転がっている死体を魔法で浮かせながら作った墓穴に放り込む作業が始まった。
その間、僕は魔法が使えないので静かにその様子を見守っている。
魔法を使えないというより一般的な魔力を用いた魔法らしい魔法が使えないのだが。

「これで最後なの」

やっぱり最後まで反対していたトナは、少し乱暴に墓穴にその死体を放り投げた。

「・・・・・・・・・いい?」

「・・・・・・・・・ああ」

それを見たキリアがこちらに許可を求め、僕はそれを許可する。
キリアは一度頷くと魔法を使って端にどけておいた土を流し込むようにして墓穴にかぶせていく。
正直な話、ちゃんと火葬してあげたいのだがこんな場所で燃やすと悪臭が酷いだろうし、何より数が多い。
家族ならそんな労力があろうと話は別なのだろうが、僕は既に家族ではない。
そう、家族であったのもここが故郷だったのも、全て『だった』なのだ。
そんな思考をしていると既に埋め終わったのかキリアが僕の裾を引っ張っていた。

「・・・・・・・・・どうする?」

「そうなの。これからどうするの?」

これから、か。
・・・・・・・・・。

「そうだ」

僕達は一度失敗した。
いや、一度じゃないだろう。
何度だって、失敗した。
その度に前に進んできた。
それはまるで御伽噺の英雄達のように。
それはまるで御伽噺の勇者達のように。
それはまるで・・・・・・・・・一つの家族のように。
まだ諦めるには早い。
僕達は世の中に絶望するにはまだ早すぎる。
だから僕は・・・・・・・・・僕達は

「ここに僕達の国を作ろう!」

「・・・・・・・・・なの?」

「・・・・・・・・・?」

二人とも心底不思議そうに首をかしげている。
トナが僕のことを不思議思考回路と言っていたが、たぶんそれのせいだろう。

「僕達が家族に受け入れられないなら僕達が家族を作ればいい。だから僕達がここに家族を作ろう!」

大きく手を広げて、この何もない広い平原を示す。

「・・・・・・・・・不思議思考回路すぎるの。キリア、こんな男さっさと見限ってわたしと静かに暮らすの」

「ひどい!?」

トナがそういうのはある意味当然だと思う。
彼女にとって家族はキリア一人であり、他はどうでもいい存在なのだ。
僕に彼女が協力しているのはキリアとの絆だけ。
だからこんな時、最後に決めるのはキリアなのだ。
僕達はキリアから始まった。
だからきっと、これから始めるのもキリアからなのだろう。

「・・・・・・・・・ロズ。貴方が言うなら」

「・・・・・・・・・なの」

面白くなさそうにトナが顔を背け、しゃがみこみながら地面に何かを書いていた。
と思うとすぐに立ち上がり、びしっとこちらを指差し言った。

「それで名前は何がいいの?まさかロズウェル帝国なんてふざけた名前、言わないよね?」

いや、さすがにそれは言わないが。
・・・・・・・・・しかし名前か。

「そうだなぁ・・・・・・・・・」

そういえば遥か昔に見た、預言書に記されたとある国の名前。
ノルンの名を冠する預言書にあった、最も栄えるであろう国の名前。
僕は自然にその国を、最も栄えるであろう最高の国の名前を言った。

「『プロンテラ』!栄え続ける国、プロンテラを作ろう!」







「・・・・・・・・・なんだこれ」

気付けば夕暮れの教室に一人放置されていたギルは寝起きではっきりしない意識の中、今見た夢の内容を思い出そうとする。
しかし具体的な内容は思い出せず、漠然としたストーリーのみしか残っていない。
なんだか懐かしい夢を見たような、自分ではない誰かの夢を見たような。
そう、あれは確かに自分の夢ではなかった。
では誰の・・・・・・・・・えっと、どんな内容だったっけ。
思い出そうとするもその記憶の忘却は掌から零れ落ちる水のように止めることはできない。

「まぁいっか。で、ファル達何で起こしてくれなかったんだ・・・・・・・・・」

そしてギルは一人、放置されたことに自身の立ち位置を見直すのであった。

2-44 宿敵

迷路のようなエリアEを拙い記憶を元に大通りへと向かって走る。
ギルもロロもちらちらと後ろを確認するが、見えるのは赤く染まった教会のみ。
めっさ燃えてるがな。

「何よその口調」

「・・・・・・・・・なんでもない」

どうやら口に出ていたようで、ロロにツッコミをくらった。
ナノちゃんから聞いた話によると聖職者的には結構大事な建物だったみたいだが・・・・・・・・・いいのだろうか。
といっても戻って消火活動をしたとしても全焼するのは目に見えているし、だいたい特級冒険者に近づいてはいけないという格言がある。
その心は戦闘中の特級冒険者の殆どは広域を殲滅する方法を持っているからである。
このことに因んで特級冒険者は街中で戦ってはいけない。
・・・・・・・・・あれ?
ナノちゃん、戦ってたよな・・・・・・・・・いいのだろうか?
よく考えたら処罰されるんじゃ

「ナノちゃんは大丈夫か?」

「何よ。心配しても仕方ないでしょ。私達は足手まといなんだから」

いや、そうじゃなくて。
そう言いかけて、口を閉ざす。
言ったところでどうしようもないのだ。

「とりあえず俺達は衛兵にこの事を伝・・・・・・・・・!?」

視界に一瞬だけ黒い影が横切ったのが見えて足を止める。

「・・・・・・・・・」

ロロも気付いたのか周囲を警戒するように構えている。

「・・・・・・・・・」

来るなら、来い。









「あれ?」

どうしてあんなところにギルっちとロロっちがいたんだろうか。
・・・・・・・・・デート?

「こんな廃墟でデートなんて、ムードが・・・・・・・・・・いや、案外誰もいないから燃え上がる、のかしらん?」

まぁどうでもいいか。
そうティアマトは結論付けてファルが言っていた燃えている建物を目指す。
ティアマトの姿は少女趣味、というより一歩間違えればゴスロリの魔法少女服。
彼女は今、空を飛んでいた。

「一応認識阻害魔法を使ってるけど、魔法使い達にはどれだけ効果があるから分からないからねぇ」

だから出来るだけ低く飛ばなければならない。
もちろん地上を走るという選択肢もあったのだが、出来るならこんな格好を知人には知られたくない。
もし地上を走っていたらギルとロロに遭遇していたであろうから、ある意味決断は正しかったといえる。

「ようやく見つけた。最後のアカシア・・・・・・・・・」

燃え行く協会に確かに因縁の敵の存在を感じる。
ファルは確かに自身に協力してくれた。
ならばあとは・・・・・・・・・

「穢れを払うだけ!」








その頃ナノは草薙を振り下ろした格好のまま動かずに思案していた。
確かに自分はアカシアを切り裂いたはず。
致命傷は与えられなくてもダメージは確実に与えられた・・・・・・・・・はずだった。

「・・・・・・・・・なぜ?」

目の前に倒れているのはグールと呼ばれるアカシアの眷族。
斬られたはずのアカシアはニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべ教会の十字架の上に立っていた。

「この世界ではオーディンが信仰されている。にも関わらずその奇跡を使えないようだが、私は違う。
 我が神は私を見捨ててない。アザトースは我を救い給う!」

「・・・・・・・・・別の魔法。別の技術」

つまるところ、渡り神───異世界からの来訪者にこの世界の理は通用しないということか。
ならば、とナノは頭の中で今の攻撃をどうやって逃れたかを考える。
確かに自分は魔法障壁を切り裂いてアカシアに攻撃を加えた。
が、実際に切り裂いたのはアカシアの眷属のグール。
考えられる可能性としては斬られる瞬間にグールと入れ替わった。
もしくは最初から戦っていたのはグールで、アカシアは何かしらの手段でグールの戦力を底上げしていた。
いや・・・・・・・・・これは

「人に囚われている神の御使いよ」

「私の糧となるがいい」

「何心配することはない」

「その力は我らが神、アザトースに捧げられる」

「神にその命を返せるのだ」

「これ程光栄なことはあるまいて」

自身を囲うように何人ものアカシアが現れる。
口々に勝手な事を言うが、それに反応する余裕がナノにはない。
甘く、見すぎた。
異世界の来訪者を、未知の魔法技術を持つ者を。
そんな考えに同調するかのように纏っている炎の勢いが僅かに衰える。
間違いない、このままだと確実に負ける。

「・・・・・・・・・」

もしアカシアがナノのことを油断していれば話は違っただろう。
が、神の御使いを相手にするアカシアに油断は欠片も存在しない。
であるならば退却が一番確実なのだが、エリアEを大火事で焼き尽くすわけにはいかない。
イグニッション状態であるならば音速を超えることも可能なのだが、火事の大元だ。
草薙を通した身体能力ではアカシアを撒けるかは微妙である。
これがもう片方の身体・・・・・・ならば話は違ったのだが、この身体ではあまり力を出せない。
だからこの神剣である草薙の剣で力を上げていたのだが・・・・・・・・・それすら通用しない相手なのだ。
ならば・・・・・・・・・彼女が来るまで時間稼ぎするのが妥当だろう。
規格外には規格外をぶつけるのが一番だ。

「・・・・・・・・・『万物の王』の信仰者」

「・・・・・・・・・?何故それを知っている。神の御使いとはいえ、異世界の情報、その中の偉大なる神の名を知覚できるはずがない」

「・・・・・・・・・」

「神の御使いよ。ひょっとしたら君は別世界の生まれなのではないのかね?」

その問いにナノは答えない。
教会には静かに、彼女の身体から生まれでる炎のバチバチとした音が鳴り響く。
無言を肯定と見たのかアカシアはそのまま問い続ける。

「であるならば君は・・・・・・・・・クトゥグアではないのかね?」

クトゥグア───アザトースに仕えるナイアルラトホテップと敵対する炎の化身。
炎の精の王。

「つまり君はアザトースに仕える私には協力できない、と?
 しかしならば疑問が残る。クトゥグアほどの力を持つものが矮小な人間に何故協力を・・・・・・・・・っ!?」

その時、一人喋っていた十字架の上に立っていたアカシアが表情を変えて教会の入り口へと身を投げた。
十字架から離れた瞬間にそこへ訪れたのは容赦のない砲撃。
黒い、黒い光線の嵐。

「なるほど。時間稼ぎであったか」

その懐かしい魔力を感じ、ナノが何を考えてあんな発言をしたのか理解した。
もちろん彼女が炎の精霊王であることを否定する気はなかったが、それにしては気になることがあったのだ。
クトゥグアは炎の化身そのもの。
ならば剣で戦うなど、無意味でしかない。
『生ける炎』であるクトゥグアは身体そのものが武器なのだから。
つまり何かしらの理由で弱っているか、ただのブラフか。
いやそんなことはどうでもいい。
そう、来てしまったのだ彼女が。
アカシアにとっての怨敵、そして天敵が。

「さて魔法少女ティア、穢れを払うかな」

20101203 雨のちはれ

9:00、起床しつつ外を見てすごい雨だなぁ、と他人事のように思う
11:00、大学に行く。到着するが、午前中は大雨につき休講らしい。仕方ないので家に帰る。
13:00、午後の講義をうけるために再び大学へ。到着するが、大雨で交通機関がどうとかで終日休講。クタバレコノヤロウ

大学のHPを調べればこんなことはまず起きないのですが、うちは基本的に調べる前に特攻します。
いや、だってさ・・・・・・・・・うちの住んでるところ──大学の近辺──は10時には既に雨が止んで、めっさ晴れてたんだぜ?
まさか午後も休講になってるなんて思わないだろう・・・・・・・・・。
さてそろそろROまじでやばいほどINしてない・・・・・・。
以前は毎日INしてたんだがなぁ。
気分やなので仕方ない!


さてARの話、いるかどうか知りませんが。
ついに中ボス?を出しました。
そして我らが主人公のまさかの敵前逃亡。
いや冷静に考えてギルさんって主人公補正とかあるものの基本的に新米冒険者なんだよね。
書き溜めているARはあと2話のみ。
一応ちまちま書いてまふ。
座談会は気が向いたらorお便りがあれば書きます。

2-43 偽りの救世主

「誰だお前は!?」

ギルが大聖堂の中心に立っている男に向かって叫んだ。
司祭服を身に纏い、嫌悪感を抱かせる嫌らしい笑みを浮かべた男に、ロロは一歩下がる。

「ほう、これでもプロンテラではそこそこ有名なつもりなのだが・・・・・・・・・私もまだまだ、ということか」

芝居かかった動きでやれやれ、と肩を下げる男。
そこに一歩踏み出し、ナノは言った。

「・・・・・・・・・アカシア」

「さすがに君は知っているか、神の御使いよ」

「ナノちゃん、知ってるの?」

ロロが司祭服の男、アカシアから目を離さずにナノに問いかける。
一呼吸挟み、ナノは語り始めた。

アカシア、つい1年くらい前からプロンテラに現れた謎の司祭。
彼はプロンテラで謎の人型生命体を操り、人々を襲っていた。
襲われた人々は目が虚ろになり、半年目覚めない。
彼は使役するその生命体をグールと呼んでいる。
その目的は不明。
グールは動きが少し鈍く、攻撃力もモンスターに比べればあまり高くないので脅威には見えないのだが、
何よりも恐ろしいのは謎の防御と生命力だ。
冒険者が放った剣戟は謎のフィールドで逸らされ、魔法は当たる前に四散する。
このことを重く見たプロンテラ現王は司祭アカシアを特級犯罪者と認定している。

「つまり、かなりやばいってことか」

「そうね。さすがに特級犯罪者なんて私達には荷が重いわ」

ナノが説明している最中、何故か攻撃をしてこないアカシアを睨みつけながら大聖堂の出口を見る。

「しかし余裕だな」

「何がだね?」

「話が終わるまで待ってるなんてな。いつでも俺達のことを倒せるってか?」

何を言っているのかわからない、といった顔をしたアカシアは少しして手を叩き言った。

「ふむ、お約束ではないのかね?こういう時に口を挟まないのは」

「ってそんな理由かよ!?」

先程まで流れていた緊張感が一瞬で流れ去った。

「別に君達が逃げようか、私には関係ないのでな。私に必要なのは・・・・・・・・・神の御使い、ただ一人」

「神の御使い?ナノちゃんのことかしら?」

先程からアカシアはナノのことをさして神の御使いと言っているがその意図がつかめない。
だいたいにして人々を襲っているのにギルとロロを逃がすというのは納得がいかない。
ひょっとすればアカシアが人々を襲うのにも何か法則性があるのかもしれない。
・・・・・・・・・ギルがそこまで考え、ふと感じた殺気に武器を掴む。
見ればロロも同様に手甲をつけており、臨戦態勢だ。
その殺気の発生源は・・・・・・・・・

「・・・・・・・・・」

すぐ傍にいる、ナノだった。

「そう、彼女こそが神の御使い。かつて滅びたとある神の置き土産だ。
 不思議に思わないのか?アイドルなんてものを、どうして彼女がしてい・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・黙れ」

明確な敵意。
それを示すためにナノは腕輪からその剣を取り出した。

「ほう・・・・・・・・・草薙か。少々前、我が眷属が消滅したのは神の御使いによってか。
 確かに太陽の加護を得たその剣ならば、我らに攻撃することはたやすいだろう」

「・・・・・・・・・」

大聖堂に殺気が充満する。
アイドルとして人気を集めるナノの姿はなく、そこには特級冒険者としてのナノ・・・・・・・・・<紅蓮の妖精>がいた。

「・・・・・・・・・イグニッション」

その言葉と同時にナノの服が炎に変わる。
まるで炎の化身のようになった彼女は、草薙剣を水平に傾けると言い放った。

「・・・・・・・・・スピード」

瞬間、紅蓮の精霊は加速した。







「ギル!早く逃げるわよ!」

ギルが目の当たりにしたその戦闘は、初めて見る特級と言われる人物達の戦闘だった。
姿こそ目で追えないものの紅蓮の軌跡を残しながら複雑な動きを見せるナノ。
それに対してゆっくりとした動きではあるが完璧かつスムーズな魔力運用によって魔法障壁で神速の一撃を防ぎきっているアカシア。
無意識のうちに握った拳に力が篭る。
これが自分の父がいた領域。
ここ数年の鍛錬で少しは近づいたかと思っていたが、全然そんなことはなかった。
まだ背中すら見えていない。
そこには冒険者としての格の違いが存在していた。

「聞いてるの!?ギル!」

「・・・・・・・・・っ」

ナノはギルにとって大切な人だ。
確かに一ファンではあるものの、知り合いとなった今では大切な友人でもある。
そんな彼女が戦っているというのに俺は何をしているんだ?
英雄の息子?
そんなもの、何の役にもたたないじゃないか。
いくら父さんが強かったとしても・・・・・・・・・俺は、こんなにも無力だ。
足手纏い?
そうだろう。
例え俺が剣を構えてアカシアに攻撃しても意味はない。
逆にナノの足を引っ張るのが精々だろう。

「ギル!」

「わかってるさ!・・・・・・・・・っ!」

間違いなく逃げるという選択肢が今この場で出来るナノへの最大の援護。
ギルは拳を強く握り、ナノがいるその領域を確かに目に写して大聖堂を後にした。






一方、ナノは少しいらついていた。
アカシアという男に先程から手加減なしの斬撃を放っているのだが魔法障壁によって小さい傷すら負わせられない。
冒険者になってから様々な敵と戦ってきたがここまで身体能力ではなく純粋に魔法障壁だけで凌ぐ敵は初めてだ。

「・・・・・・・・・らちがあかない」

忌々しげに呟き、草薙剣をまた一度振りかぶる。

「神の御使いよ。貴方はこの世界の真実を正確に把握している」

「・・・・・・・・・だから?」

だからどうした。
そう言いたげに剣戟の速度をさらに増す。
相手が体術ではなく魔力運用で防ぐというのならこっちはその速度を上回って叩けばいい。
ならば───

「・・・・・・・・・速」

先程から行っていた草薙剣を媒介にした身体強化の術。
それを行うならばスピードではなく速と唱えたほうが強い言霊を持つのは当然。
ならばさらに強い身体強化を引き起こし、彼女の身体は音速にまで近づく。
しかし

「速い速い。神の御使いよ、この世界に義理立てする必要はあるまい?
 私と一緒に来て、別の世界を管理しないかね?」

「・・・・・・・・・ナノは、そんなこと、望まない」

「貴方一人の力じゃ世界は管理できない。歯車は一つでは役立たずのように、貴方の存在もまた無力だ。
 ならば早々に見捨てるほうが建設的ではないかね?」

「・・・・・・・・・」

切りつける手を止め、少し距離をとるナノ。
それを迷いと見たアカシアは一気に畳み込むべく言葉を紡ぐ。

「私とくればこの世界じゃない世界で渡り神として生きていける。滅びの運命を避けることができる。どうだね?私と来ないか?」

手をゆっくりとナノに差し伸べる。
ナノは顔を俯かせ

「・・・・・・・・・・・・・・・い」

「・・・・・・・・・?何か言ったかね?」

そして今度ははっきりと言った。

「・・・・・・・・・くだらない。ナノにはロズだけ。ロズだけが、ナノのご主人様──マスター」

「・・・・・・・・・。まさか神の御使いが恋人ごっことは・・・・・・・・・呆れたものだ。それこそくだらない」

「・・・・・・・・・くだらないかはナノが決める。さようなら、アカシア・・・・・・・・・闇討ちし太陽の剣草薙剣

草薙剣の圧倒的存在感が開放され、鈍く輝きはじめる。

「な!?」

「・・・・・・・・・神剣、草薙剣!」

紅蓮の軌跡にアカシアはとっさに黒い防御魔法を展開するが、ナノにとってそんなことは関係ない。
その力は神剣、たかが魔法障壁など紙のように切り裂く!

「ちっ!」

2-42 明かされる霧

カツカツカツ、と3人の足音が誰もいない裏路地に響く。
エリアE・・・・・・・・・かつてテロで廃墟とかした、世界で一番の発展を見せるプロンテラの負の側面。
今はもう、誰も訪れないはずの場所。
そんな場所をナノは迷うことなく道を進んでいた。
ロロは若干不安気に辺りを見回しつつ歩いており、ギルも無意識のうちに背中に背負っているバスターソードに手が伸びていた。

「・・・・・・・・・」

「ナノちゃん?えっと・・・・・・・・・どこにいくのかな?」

重い空気に耐えられなくなったのか、ロロがとうとう聞いてしまう。
ギルも聞きたいが、聞きたくないという葛藤があったのだが・・・・・・・・・こうなると聞きたくないという気持ちのほうが大きい。
二人はあれからナノに案内されたどこかの空き家で説明をしたのだが、それを聞いたナノがここにつれてきて、今に至る。

「・・・・・・・・・エリアE」

「え?」

「・・・・・・・・・かつてテロ、そして廃墟に。公式ではそうなっている」

「公式では?」

深くエリアEのことを知らないギルはナノに聞き返すが、彼女は一度ギルに視線を投げかけてやがて見えてきた聖堂に目を向ける。
その聖堂はかつてプロンテラ大聖堂と呼ばれ、聖職者が必ず訪れる場所、だった。
今では別の場所に移されているが、ここはエリアE防衛の際に被害を最小限に留めた、英雄達が眠る。
避難勧告がでた時にまず一般人の救助を行い、命を賭けて・・・・・・・・・いや、落としてモンスターの殲滅をした聖職者達。
確かにエリアEは常人は訪れない場所なのだが、月に一度だけ現プロンテラ大聖堂から大人数でここに掃除に来るのだ。

「・・・・・・・・・これ、知っている?」

大聖堂に向かって歩く中、ナノは腕輪から一本の枝を取り出した。
一見普通の枝と何の違いがあるか分からない。
しかしそれが微量の魔力を帯びているのが分かる。

「なにかしら?」

「・・・・・・・・・古木の、枝」

「・・・・・・・・・!?ちょっと!?」

ロロが大声で非難の声をあげた。
ナノが取り出した古木の枝を使用はもちろん、持っているだけでも処罰されるものだった。
この枝を折るとどこからかモンスターを召喚される。
故に町の中に持ち込もうものなら牢獄に入れられても文句が言えない代物だ。

「・・・・・・・・・公式では、これが使われたことになっている」

古木の枝によるテロ。
当時そこまでこの枝が危険視されていなかったのはその特性にあった。
この古木の枝は折ったら即発動。
しかも召喚されるのは自分の目の前。
さらに言えばモンスターが真っ先に攻撃するのは目の前の人物。
自殺用としか思えない程のアイテムだった。
たまに上級冒険者が面白半分で折って半殺しにされたりするが、それでも被害は大きくなかったので危険視はされていなかった。
しかしエリアEにおいてその見通しは甘かったといわざるを得なくなる。
そう、テロはテロでも自殺テロが起こったのだ。
詳細は知らされていないがとある集団が同時に枝を折り、自殺テロを起こしたらしい。
この事態が収束した時、重く見た前国王は古木の枝を一級危険物とし、以前の5倍の値段で買い取っている。
集められた古木の枝は召喚されないように処置をし、処分するらしい。
そこまでゆっくりとナノは話、大聖堂の敷地内に入った。

「・・・・・・・・・だけど、それは表向きの事件」

「表向き?私達冒険者にすら隠蔽される?」

「・・・・・・・・・そう。事実は・・・・・・・・・ミストオブアインヘリヤル」

「ミス・・・・・・・・・?すまん。もう一回言ってくれ」

「・・・・・・・・・ミストオブアインヘリヤル」

「ミストオブアインヘリャル」

「・・・・・・・・・」

ギルは蔑むようなロロの視線と色のないナノの視線にザクザクと何かが刺さるような幻痛を感じた。

「・・・・・・・・・ミストオブ」

「いや、ナノちゃんもういいわ。バカは放っておきましょう」

「ひでぇ・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・ミストオブアインヘリヤル、それは貴方達が見た霧と同じ」

「ちょっと待てよ!つまりここがこうなったのはあの霧のせいだって言うのか!?」

無言で頷き、ナノは大聖堂の扉を開いた。
独特の音をたてつつ見えた大聖堂の中は、ステンドグラスから伸びる光で照らされ、幻想的だった。

「・・・・・・・・・あれはヴァルハラ・・・・・・・・・アインヘリヤルから無差別に戦士を召喚する」

「ヴァルハラって勇敢な戦死者を集めて来るべきラグナロクに備えるオーディンの私兵のことよね?」

「・・・・・・・・・そう。それの暴走」

「いやいやいや。というかまじでヴァルハラってあるのか?」

「何言ってんのよ。あるに決まってるじゃない」

いやロロ。
お前が聖職者でオーディン崇拝してるのは知っているが、少し黙っててくれ。

「・・・・・・・・・ヴァルハラが存在するかしないか、は問題じゃ、ない。
 ・・・・・・・・・要点はそれが起こるか起こらないか」

「確かにそうだけどよ」

実際問題としてミストオブアインヘリヤルが・・・・・・・・・霧が発生し、冒険者が襲ってくるという事態になったのだ。
・・・・・・・・・あれ?

「なぁ、なんでそんなことを隠す必要があるんだ?別に問題ないんじゃ・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

ついにナノは歩みを止め、大聖堂に飾られているオーディン像の前で止まった。
それを見た時、ナノの目に一瞬だけ感情が映ったが二人がそれに気付くことはなかった。

「・・・・・・・・・二人は、気付いた?」

「へ?」

「何がよ?」

「・・・・・・・・・ミストオブアインヘリヤル、その冒険者が死者だってことに」

思い出してみる。
確かにモンスターに襲われないというところはあったものの、その姿は冒険者そのものだ。
今だって話を聞くまであれが死者だなんて夢にも思わなかった。

「いや」

「・・・・・・・・・そう、17年前のエリアEは誰も気付かなかった。・・・・・・・・・ならば襲われた人たちはどう思う?」

「そりゃあ、冒険者が襲ってきた・・・・・・・・・ってまさか!?」

「・・・・・・・・・誰も気付かなかった。誰もが、何かが起こっていると気付きつつ、何も気付かなかった」

オーディン像を見上げていたナノは一呼吸を挟み、言い放った。

「・・・・・・・・・そして始まった。疑心暗鬼にかられた殺し合いが」

それこそがエリアE壊滅の真相。
誰もが隣の冒険者を怪しみ、僅かな容疑で殺し合いに発展する最悪の空気がエリアEには充満していた。

「・・・・・・・・・これが貴方達の知りたがっていた全て。貴方達の感じていた違和感は、あれが生者ではないということ。
 ・・・・・・・・・そして、これが世界の秘密の一端であるということ」

「世界の、秘密?」

「・・・・・・・・・」

世界の秘密。
間違いなくナノは何かを知っている。
それを問おうとして───

「ふふふ・・・・・・・・・やぁ諸君。迷える子羊と、哀れなる神の御使いよ」

いつのまにか大聖堂の中心に立っていた、司祭に遮られた。
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